2014年7月9日水曜日
イギリスで家を買ってみよう - その4 「購入編」
どうも、ぬま~りおです。
前回の投稿から1ヶ月以上経ってしまいました。。。
そうこうしているうちにワールドカップも始まり、もう準決勝となりましたね。
さて、今回で完結編としたいと思います。
イギリスで家を買ってみよう、購入編でございます!
順序はボチボチ変わる場合もありますが、一般的には以下の順番です。
① 希望の家に入札する
不動産を通して購入する場合、希望の家を決めたら入札をします。
他に購入希望者が居なくても、この額で購入したいという値段を提示します。
オーナーはそれを見て、落札価格を決めます。
ここがかなり苦戦するところと言われています。
(私は経験していないので分かりませんが・・・)
あまりにも高く設定しすぎると、後々、Surveyorが調査に入った際に
価格相応とみなされず却下される場合もあり、
でも他の購入希望者の額よりも少ない提示だと、落札できないことも。
ただ、少ない額でも落札できる場合もあり、例えば、
投資目的で購入する人の場合、土壇場になってやーめた、ってことも
ありえるため、そうなるとオーナーもSolicitorに依頼して書類作りを
進めてた後にご破算になってしまい、お金がかかってしまうことも。
なので、投資目的より、実際にその家に住むという人、特に、
現在住んでいる場所からの退去期限が近い人の場合は、
絶対にドタキャンされることもない、という点から、オーナーも安心して
手放す、ということもあります。そうなると低い値段提示でも落札可能です。
要は、オーナー、他の購入者との駆け引きがあるわけです。
② Mortgageを申し込む
この、Mortgageの申し込みのタイミングと、①の落札のタイミングというのが
ほぼ同時進行、または②が先に来る場合もあります。
金融機関に、いくら位の家に対して入札していて、こういった商品でMortgageの
借り入れをしたいという希望を出します。
申し込みに際して、事前にアポを取る必要があり、これがまた2週間後に
設定されたりする場合も多いので、早めに実行しなければいけません。
更に、申し込みをした後、金融機関は本当にこの人にこの額を貸しても
大丈夫かどうか、という審査を行います。これも長い。。。
提出すべき書類は、一般的に
・ 過去3か月分の銀行口座のステートメント (出入金履歴)
・ 過去半年分の給与明細
・ 過去3年分のP60 (いわゆる年度末調整の記載された明細書)
・ パスポート ※外国人の場合
当然ですが、他の金融機関からの借金まみれの人に貸すわけにもいかず、
その人の過去の貸借履歴を全て調べる、ということです。
この審査に2週間、その審査結果を聞くアポ取りに1週間とかかかるため、
かなり前倒しで進めていかないと、①の入札でオーナーがキャンセルすることも。
なので、同時進行というより、むしろこちらを進めるのに力を注ぐ必要があります。
ちなみに、我が家の場合、日本人同士の婚姻関係にあるため、
英国内での妻の苗字変更に強制力が無かったことから、
銀行口座 → 旧姓
運転免許書 → 今の姓
パスポートの表紙 → 旧姓
ビザの登録名 → 今の姓
という状態で生活を送っていたのですが、金融機関からは、
二つの名前で架空口座を作って、他に借金している可能性があるのでは、
という嫌疑がかかりました。。。
これを機に、妻の銀行口座の名前変更、パスポートの更新を実施しました。
当然、銀行の名前変更するには、日本の婚姻関係を証明する
英語の書類(日本大使館で発行可能)を取得する必要があり、
その申請のために親に戸籍謄本を取ってもらったり、と、、、
まぁ、本当に何重にも手がかかりましたし、時間もかかりました。
ですので、結婚で苗字を変えた人は、こういったケースも起こりうるので、
出来るだけ早いうちに対処しておいたほうがいいです。
③ Surveyorによる査定
Mortgageの申し込みをすると、ほぼ同時にSurveyorの手配が行われます。
大体の場合、金融機関が提携しているSurveyorがアサインされます。
自分で探してもいいですが、その金融機関が認める資格があるかないか、
などの条件を確認しなければいけないので、そのまま手続きする方が楽です。
依頼すると、1週間くらいしてSurveyorが購入予定の家に行きます。
家の内装、外装などの点検項目をチェックし、入札した価格に適した
家であるか、というのを査定します。
これは、法外な値段で家の売買をするオーナーを取り締まるためのようです。
この査定でNGとなった場合は、購入手続きもここで白紙になります。
④ Solicitorの手続き
家の査定が終わると、1週間くらいでその結果が金融機関に渡ります。
OKであれば、各種書類作成をするSolicitorの手続きに入ります。
Solicitorも、その金融機関が提携している会社がある場合が多く、
そのまま頼んでしまうことも出来ますし、自分で探したSolicitor
に依頼することも可能です。
ここからが本当の勝負です!
オーナー側にもSolicitorを立てる義務があり、双方のSolicitor同士で
必要書類を作成し、必要な署名だなんだと、色々なやり取りが行われます。
当然、購入者も、何度か呼び出されるなどして、署名を書かされます。
親でも家族でもない第三者による署名が必要な書類もあったりと、
もうー、それはそれは、大変な道のりです。
私たちの場合、頭金の捻出に協力した両親からの送金記録、
両親たちのパスポートのコピーなどまで要求されました。。。
後で聞いた話ですが、うちらをトンネルにして海外投資家が国外に居ながら
イギリスの不動産を不正に購入するのではないか、といった疑いが
かかるためらしく、両親からの「息子・娘が居住する家として協力した」
といった一筆まで書かされました。
この書類作成、一方のSolicitorの動きが悪いと、そこで全部が止まったり
することもあり、本当に手続きに時間がかかります。
家を購入する人が一番ストレスを感じるプロセスです。。。
平均して、1~2ヶ月くらいは、これに時間を割かれると思ってください。
⑤ ついに鍵を手に入れる!
イギリスで家を購入する場合、誰も彼もが口をそろえて言うのが、
「その家の鍵を手に入れるまでは油断をするな」
です。
Solicitorの書類が最終段階まで来て、いきなり「やーめた」と
オーナーが一方的にキャンセルすることもあります。マジで。
そうなると、それまでにかかったお金、全てが水の泡、白紙になります。
このキャンセルによって被った損失は、相手に補填してもらうことは出来ません。
なので、最後の最後、鍵を貰うまでは購入手続きが完了してない、
いつ何が起こるかわからない、と思っていたほうがいいです。
途中、Mortgageを組む中で、金融機関によっては、
・生命保険
・家の保険
への加入が必須になる場合もあります。
生命保険では、万一、死亡した際には、保険金によって残りのMortgageの
返済に充てる、といった内容まで書かされたりします。
といったことで、これで全てでございます。
長く遠い道のり、でも、一度購入してしまえば、自分の思う通りに内装を変えたり、
自由に住むことができます。Mortgageの返済は残りますが、家賃はもうありません。
なので、もし機会があって、準備が整ったならば、購入するのもいかがでしょうか!
数ヶ月に渡っての投稿で申し訳ありませんでした。。。
次回は、サッカーのことでもボヤいてみます。
ぬま~りお
2014年6月9日月曜日
イギリスで家を買ってみよう - その3 「準備編・銀行選び」
どうも、ぬま~りおです。
さて、今回は銀行選び編です。
日本でも金融商品は数多く出回っていると思いますが、ここイギリスも多い!
いわゆる都市銀行というかメガバンクと呼ばれるところだけにとどまらず、
郵便局やらなにやらって、本当にMortgageの種類が多い。
Mortgage選びを手伝ってくれるAdviserという仕事もあって、
その人に依頼すれば、かなり自分の要求に見合う商品を教えてくれます。
が、私は自分で色々と調べましたよ。そして自分で決めました!
なので、それをちょっと紹介します。
① 借り入れ上限額
各金融機関のホームページに行って、Mortgageのページを見ると
借り入れできるローンの限度額を計算することが出来ます。
これは金融機関によって幅があるので、予め調べておくのがいいでしょう。
ここでは、自分の収入、家の値段、用意できる頭金などの項目を入力し、
いくらまでなら貸し出ししますよ、という値段がはじき出されます。
もし、夫婦共働きで、共同名義で借りるのであれば、上限も増えます。
買いたい商品があったとしても、まずこれをクリアできなければ借りれません。
大きい銀行であれば貸し出し上限も若干多く、小さければ若干少ないです。
② Capital RepaymentかInterest Only
Mortgageを借りる場合、特に初めての家を購入する場合(First Time Buyer)は、
最初の数年は、その殆どを利子で持っていかれてしまいます。
銀行としても、貸してすぐ売られてしまっては利益になりませんのでね。
で、商品の中で、「利子だけ支払う」という選択肢もあります。
要は、借りた元本が全く減らないで利子だけ支払い続ける、ということ。
これがInterest Onlyで、利子と元本返済がCapital Repayment。
ロンドンでは家の価格が徐々に高くなってきているので、利子だけ払って、
数年後には売ってしまおうという人も少なくありません。
ですが、しばらく根を張って住みたい人は、元本が減らないと困りますよね。
③ Fixed RateかTracker Rate
次に、ローンの支払いに関して、固定制のFixedか、変動性のTrackerまたは
Variableという種類があります。
Mortgageでは、仮に30年ローンを組んだとしても、最初は数年分の契約になります。
これも商品によってマチマチですが、2年から最長でも5年。
そのあと、Re-mortgageと言う形で、同じ金融機関で更新するか、
より割りのいい他の金融機関に乗り換えることも可能です。
その最初の数年間、支払いを固定で組むか変動で組むか。
Trackerは、イングランド銀行が定めた金利の上げ下げによって変動するため、
うまくいけば少ない支払いで済むけど、多く支払う可能性もあります。
Fixedであれば、利子が若干変動しても、支払う額は一定です。
まだこれ以外にも細かな商品項目はありますが、どの金融機関も必ずこの3つが
出てきます。しっかりと調べて、どの金融機関が自分の支払い能力に合って、
どれだけの期間住むつもりか、などのニーズと照らし合わせて、自分にあったものを
選ばなければいけません。
ちなみに、私の場合は、自分だけの支払いでは家の値段には届かなかったので、
仕事をしている嫁と共同名義にして借り入れ上限を上げ、利子だけは嫌だったので、
Capital Repaymentで、変動性にリスクを感じたのでFixed Rateで2年にしました。
2年後には、またFixedにするかTrackerにするかを決められます。
また、月々の支払い額や利子は、当然借り入れ金額、用意できる頭金によって、
かなり差が出てきます。
例えば、20万ポンドの家を買い、Capital Repaymentで25年ローンを組むとします。
頭金を5万ポンド、つまり家の価格の25%を入れるとすると、
月々の支払い額が900ポンド、うち利子が350ポンドだとします。
ここで、頭金を2万ポンド、つまり家の価格の10%だけ入れるとします。
すると、月々の支払い額が1,100ポンド、うち利子が450ポンドになったりします。
要は、頭金が少なくてリスクの高い貸し出しには、それなりに回収を
しなければいかんのです。銀行としては。
ここが、頭金をより多くかき集めたくなる重要なポイントなのです。
もし、ここがいいなー、でもどうなんだろう、実際は、って思ったら、
その金融機関に電話して、アドバイザーと話をするのがいいかもしれません。
相談の時点ではまだ契約でも何でもありません。なので気軽にアポとって、
自分の収入や状況を説明して、ベストな商品を聞いてみるのもいいです。
私も、事前にネットで調べて比較して、3社に絞ってから聞きに行きました。
ネットに書いてある情報そのままを説明されることも多いですが、
結構、親身になって聞いてくれる人が多いです。ま、向こうは営業ですんでね。
ちなみに私は、結局自分のメインバンクを選びました。
たまたま自分のニーズにあった商品があったという点と、頭金を入れるにあたって
送金の手続きなんかも不要だったので、そこに決めてしまいました。
ということで、重要な銀行選びが終わりました。
家の目星もつきました。支払いに関するメドも立ちました。
じゃあ次は、実際に手続きに入りましょう!
なので、次の日記では、購入手続き編にしたいと思います。
2014年5月27日火曜日
イギリスで家を買ってみよう - その2 「準備編・諸費用」
さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが、イギリスで家を購入する・その2です。
「準備編」ということで、色々と準備しておいたほうがいい、知っておいたほうがいい、
諸費用に関してです。
家を購入するにあたって、当然、諸手続きに費用がかかります。
以下が最低限必要な項目です。
[銀行に支払うお金]
① Deposit (ローンの頭金) ・・・ 多ければ利息は低く、少なければ利息は高いです
② Mortgage Booking Fee ・・・ ローンを組む時に必要な手続き料金
③ Completion Fee ・・・ ローンが最終的に合意に至った時点で発生する手続き料金
[銀行以外で発生するお金]
④ Surveyor Fee ・・・ 家を査定し、修繕が必要か、適正価格かを審査する費用
⑤ Solicitor Fee ・・・ 法的書類の処理を実施する司法書士・弁護士にかかる費用
⑥ Stamp Duty ・・・ 購入にあたり国に収める税金
[必要に応じて発生するお金]
⑦ Estate Agent Fee ・・・ 家を紹介した不動産屋に支払う費用
⑧ Mortgage Adviser Fee ・・・ ローンの選別を手伝う業者に支払う費用
日本で家を購入するのも、諸手続きが必要だと思いますが、
こちらイギリスでも、やれ何が必要だって言って、色々と費用が発生します。
なので、これがいくらくらいかかるのか、事前に知る必要があります。
① Deposit
家の価格に対して、何%の頭金を入れることが出来るのか次第で利息が変わります。
各銀行・金融機関は、Mortgageに関するあらゆる商品を発売しています。
利息も金融機関によって様々。なので、Mortgage選びは非常に慎重になります。
昔は頭金無しのMortgageも組めたそうですが、リーマンショックなどの煽りもあり、
頭金が無い人は貸付をしないことになっているため、必ず頭金は必要です。
最低、5%からで見つけることが出来ますが、銀行もリスクを踏みたくないので、
殆どが10%、15%以上からの受付になっている商品ばかりです。
となると、例えば30万ポンドの家を購入し、ローンの頭金を10%にすると、
Mortgageを借りる際にはまず3万ポンド (約500万円)の頭金が必要になります。
ですので、自分が買いたい物件、用意できる頭金を見極めなければいけません。
頭金は多ければ多いほど、銀行も貸付負担金額が減るので、その分、
利息も低く設定してくれますが、少なければリスクを補填するために利息が高くなります。
なので、頭金は多ければ多いほど、後の負担が少なくなります。
② Mortgage Booking Fee
ローン貸付の予約をする際に発生する料金で、銀行によって設定が様々。
ワンオフの支払いなので、もし購入手続きが途中でキャンセルになってしまったら、
このお金は返ってこないので要注意です。
かなり幅がありますが、大体、100ポンドから1,000ポンドくらいが目安です。
これも、Mortgageの形態によって、多く支払えば特典がある、などの違いがあります。
③ Completion Fee
全ての手続きが終わってローン開始になるタイミングで、発生する料金です。
30ポンド程度と、そこまで高い値段ではありません。
④ Surveyor Fee
イギリスの家は、新築で購入できることは非常に稀で、大抵は既にある家を
購入することになるのですが、築年数が100年を超える物件が多いこの国では、
購入予定となる家を、購入者が審査しなければいけません。
これは法的に必要な手続きで、どんな物件でも必ず必要です。
修繕箇所が必要じゃないのか、適正価格で販売されるのかの見極めがなされます。
もしここでNGとなった場合、家は購入できず振り出しに戻ります。
個人でも手配可能ですが、Mortgageを貸し付ける銀行側に依頼するのが楽です。
値段は200~300ポンドくらいで、審査する人が30分ばかりその家を検査して、
書類を作成して、銀行・司法書士に提出してくれます。
⑤ Solicitor Fee
物件購入にあたって、各種法的な書類手続きがあり、それを全て作成・提出して
くれるのがSolicitorです。日本語で言うなれば司法書士の方、というところでしょうか。
弁護士ともちょっと違いますが、こちらの法的な資格を持った人ということです。
購入する側・販売するオーナー側と、双方ともにSolicitorをつける義務があり、
両Solicitorが必要書類の提出をして、初めて公式に購入手続きができます。
個人で依頼することも出来ますが、銀行に紹介してもらうことも出来ます。
料金は、これもかなりマチマチですが、私が支払ったのは1,500ポンド (約25万円)で、
相場もこのくらいだと思います。
⑥ Stamp Duty
いわゆる、物件購入税です。これは国に支払う税金で、逃れられません。
この税金は、物件の価格に対して何%、といった形で額面が決まります。
現在の法律では、25万ポンド以下の物件は1%の税金、これを1ペンスでも
超過した場合は、3%の税率に変わります。この差額はかなり違います。
要は25万ポンドの家なら2,500ポンドの税金のところ、もし26万ポンドの価格になると
税金は7,800ポンドになります。その差5,000ポンド (約85万円)以上!
なので、この税率を気にしながら、家の価格設定を見る必要があります。
⑦ Estate Agent Fee
物件を紹介してくれた不動産屋に支払う手数料で、これも会社によりマチマチ。
大体は、物件の価格に対して1.5%を支払うようになっているようです。
なので、もし20万ポンドの家であれば、3,000ポンドが手数料になります。
尚、私は、前のオーナーから直接購入した個人売買だったため、
不動産屋を通さずでした。ので、この費用はかかっていません。
⑧ Mortgage Adviser Fee
先述の通り、Mortgageの商品の多さは様々で、大手銀行以外でもあらゆる
金融機関で取り扱っています。なので、自分の収入、準備できる頭金などから
どれがベストの選択なのか、見極めが非常に難しいです。
そういった中、そのMortage選びを手助けしてくれる業者がいます。
大体、100~200ポンドくらいの値段で、自分の情報を渡せば一番いい条件の
銀行または金融機関を選んでくれます。
尚、私は自分で色々と調査して、自分のメインバンクにMortgageを頼んだので、
この料金も発生しませんでした。
と、こんなわけで、色々と事前準備で知っておいた方がいいですね。
恐らく、この辺りを知ったところで、あー無理だなー、とか、いけるかもー、とか
判断されるのかなー、と思います。
ということで、次回は銀行選びに関して書きたいと思いますー。
2014年5月16日金曜日
イギリスで家を買ってみよう - その1 「家選び編」
どうも、ぬま~りおです。
イギリスの物価と日本の物価、どちらが高いか、なんてよく聞かれることが
あるのですが、それは本当に物によってマチマチだとしか言えません。
あえて言うなら、イギリスでは比較的、「手の込んだもの」は高いです。
外食は結構しますし、食品も加工品は高いです。が、野菜などの食材になると
日本のスーパーで見る値段よりも全然安いです。
多分、日本では「サービス」の一環になっているような工程でも人件費がかかる、
だから値を上げる、の図式になっているのだと思います。
で、物価を話す際に次に出てくるのがイギリスの家賃。というかロンドンの家賃。
これは東京のそれと比べても相当なもんだと思います。
私が学生として渡英した2005年当初、1ポンドの為替レートは230円ほどでした。
お金も無かったし、一人暮らしなんて到底無理。
なので、3ベッドルーム・共同キッチン・共同バス&トイレを3人でシェアする
「フラットシェア」をしたのですが、それでも一人あたり月500ポンド。
当時の日本円で月約12万も払って、ロンドン中心から外れた場所でシェア生活。
なかなか高いぞ、これ!
就職して、ようやく金銭的に余裕が出て、一軒家を借りたけど、やっぱり家賃はキツイ。
というか家賃って、大家さんの懐に入るだけで、自分へのリターンは無い。
嗚呼、この家にこれまで住んできた期間の家賃を合計すると幾らになるんだろうか、、、
なんて考えたらもう悲しくなってきてました。
それなら、家、買っちゃえばいいじゃん!ローンは自分への投資だ!
ということで、昨年12月にロンドンに家を購入したのですが、自分の備忘用としても
その経緯、費用、プロセスなど、ブログに記しておきたいなー、と思ってみました。まずは、家選び編。
<家を買う条件>
国籍は全く関係ありません。とにかくお金があれば買えます。当然か。
でも、誰もがそんな富豪ではないので、やっぱり銀行からお金を借ります。
家のローンのことを、こちらでは『Mortgage(モーゲージ)』と呼びます。
銀行が外国人に大金を貸すのにはやはり条件があります。
「滞在期間中に返済してね」
当然ですよね。借りるだけ借りてさよならーは無理です。
なので、イギリスの銀行で外国人がローンを組むにあたって、滞在ビザの
確認は必ず行われます。
家のローンは、大概は20年ローンなど長期で組まれることになることになるので、
もうその時点で『永住権』を持っていることが大前提になるでしょう。
ちなみに、オーストラリア人の友人が、5年間という労働ビザで証券マンとして
イギリスに滞在して、稼ぎはかなりのものだったけどやはり半分以上は
銀行から借りなければいけないので銀行に問い合わせてみたところ、
「いいですよ、5年内に返済していただけるのなら」
とのことだったそうです。。。んな、5年で返せるような買い物なら、
最初っから銀行で借りたりしないし。
というわけで、どこかの石油王だったりしない限り、こちらで家を購入するなら
永住権を持った人、というのが家を買う条件になるのかなと思います。
<家を探そう>
銀行やら司法書士の手続きやらは後ほど、嫌と言うほど関わってくるわけですが、
とりあえずは家を探さなければいけません。
ロンドンの住宅エリアを歩いていると、家の前にこんな看板を見かけることがあります。
『For Sale』と書いるなら、この家は、現在売りに出てるということ。
ちなみに、『To Let』と書いてるものは、賃貸で入居者募集、という意味。
もし「このエリアに住みたい」という希望があるなら、ぷらぷら歩いていって、
こういった看板を探すのもいいでしょう。
実際に歩いてみて、危険なエリアかなー、とか、近くにスーパーがあるなー、とか、
そういったことも知ることが出来るので、原始的だけど割りといい探し方かも。
で、こういった看板には必ず不動産屋の名前と連絡先が書いてあるので、
そこに問い合わせてみるとか、その不動産屋のホームページを見て、
どれくらいの価格で売られているのか、というのをチェックする。
また、最近、「ロンドンで家探ししていて知らないヤツはモグリ」と言えるほど、
有名になっている検索サイトがあります。
「Zoopla」
このサイトの情報量はズバ抜けています。マジで。
Post Code (郵便番号)を入れるだけで、その地域の家が、いつ、どのくらいの値段で
売りに出されたのか、今の相場は、といった情報が正確に分かります。
それだけじゃなく、その家の間取り、その地域近辺のあらゆる情報、
例えば学校までの近さ、病院、警察、犯罪率など、そこに行かなくても色々な
データを知ることが出来るので、まさに家探しにはうってつけ!
ちなみに、私が家を購入したあと、ふとこのサイトを見たところ、しっかりと
最終購入手続きが完了した日付で、実際に支払った値段が掲載されていました。
マジで怖い!どこから情報を得ているんだろうか・・・。
それでもやっぱりおススメなのは、その地域に実際に行ってみることですね。
というか、なんならその地域に引越しして、しばらく住んでみるとか。
私の友人で家を購入した人の殆どが、それまで住んでいた地域で買っています。
やっぱり、住めば都じゃないけど、どこにどんな施設、お店があるか、
どの道が危険か、夜は大丈夫か、などをよく知ったエリアで買うのが一番安心です。
<家のタイプと値段の相場>
イギリスの家は、いくつかのタイプに分かれています。
○ フラット (Flat)
いわゆる日本で言うところのアパート、というか、マンションです。
※英語でMansionと言うと、大邸宅って意味なので変な気分
日本で言う高層アパートはほとんど無いので、大きな家の中に
いくつか部屋があって、それを分譲で販売していることが多い。
値段は、他の家のタイプと比べると一番リーズナブル。
ざっくりした値段だと、15~20万ポンド(2500~3500万円)くらいかな。
○ テラス・ハウス (Terraced house)
日本で言うところの、長屋の家の一軒、といったところでしょうか。
隣りと家の造りはほぼ同じで、内部は左右対称になっていることが多いです。
こんな感じで、値段は25~35万ポンド(3500~6000万円)くらいでしょうか。
○ デタッチ・ハウス (Detached house)
まさに一軒家。隣りの家との間はしっかり空いていて、庭や駐車スペースもある。
ロンドン中心地で探すのはかなり至難の業。
こんな感じ。値段は、場所や部屋数によりますが、35万ポンド以上かな。
○ セミ・デタッチ・ハウス (Semi-Detached house)
言葉の通り、一軒家に二つの扉があって、別々に住む感じ。二世帯住宅みたい。
比較的ロンドンでも見つけることができます。
デタッチ・ハウスよりも部屋数が少ない分、若干お安め。
ロンドンに住んだことがある人ならご存知の通り、こちらでは新築の家を見かけません。
ここ最近、ロンドンオリンピック以降、高層ビルが建設されてきていますが、
かなり一握りな例で、それ以外の殆どが築50~70年以上です。
ちなみに私が買った家は築120年です。19世紀からあります・・・。
にも関わらずこの強気な値段!さすがです!
フラット以外の家に関しては、土地が含まれるかどうか、というのも値段を左右します。
土地が含まれることを「Free-hold」と呼びます。
上記で紹介したざっくりとした値段は土地付きです。
それを考えると、日本よりも安いかも、って思えるかもしれませんね。
ということで、次回は、実際に行動に移す前の準備編です。
2014年5月12日月曜日
プレミアリーグ 2013-2014シーズン 振り返り
どうも、お久しぶりです。ぬま~りおです。
4月には日本に一時帰国したりなんかしてバタバタしておりまして。
ようやく、ブログを書いたりしようかな、と。
さて、本日、イングランドのサッカー、プレミアリーグが最終節を迎えました。
結果としては以下の順位表。
※参照 BBC Sports
Manchester Cityが、2年ぶりに優勝したことで幕を閉じました。
ってことで、なんとなく今シーズンの振り返りを、ぬま~りお的観点で纏めてみます。
◆ シーズン前半
クラブ史上最高額の移籍金でエジルを獲得した我がArsenalがリーグを牽引。
Man Cityはホームでは抜群の支配をするもアウェーで取りこぼしがちらほら。
Chelseaは危な気なく勝ち点を積み重ねる一方、スアレスが開幕から7試合
出場禁止中だったLiverpoolはギリギリの試合をものにするなどで食いつく。
四半世紀以上も監督を務めたファーガソン前監督からモイズ新監督となった
Man Utdにも注目が集まったが、前シーズンに優勝を成し遂げたメンバーが
ほぼそのまま残留しているにもかかわらず、あれよあれよと黒星を重ねる。
マルチネス新監督になったEvertonも堅実に勝ち点を重ね、トップ4に食い入る
健闘を見せる傍ら、ベイルを放出した得た移籍金を使って多くの選手を獲得した
Tottenhamがどうしても勝ちきらない試合を続ける。
中堅チームでは、WBAが固い守備で上位組から勝ち点を奪う健闘を続け、
初のプレミアリーグ昇格を遂げたCardiffも必死に踏ん張る。
プレミア残留常連組だったFulhamとSunderlandは負けが続き、降格圏に。
最初に監督更迭に踏み切ったのはSunderland。つづいて年末には
Tottenhamがアンドレ・V・ボアスを解任して建て直しを図った。
2014年年明けはArsenalが首位で折り返す。
◆ シーズン後半戦
Liverpoolのスアレスが、出場停止が解けて試合に出場するようになってから破竹の
勢いで得点を重ねる。他選手に比べて7試合も出場試合が少ないにもかかわらず
圧倒的な得点力で得点王に。シーズン31得点。(Norwichのクラブ全体ゴール数が28)
この勢いの強いLiverpoolと対戦したArsenalが、まさかの1-5で敗戦をしたのを境に、
上位組み相手に大量失点で負ける試合を続け、Stoke、Swanseaといった中堅クラブ
相手にも勝ち点の取りこぼしを続け、首位陥落、タイトルレースから脱落。
一方、チーム全体の得点力の高さで群を抜いていたMan Cityが勝ち点を重ねるも、
アウェーでの弱さが続き、さらに安定したパフォーマンスのChelseaが首位に踊り出る。
Villa、Crystal Palaceといった相手に痛い黒星を喫するも、33節まで首位を維持。
下位ではFulhamが黒星を重ね続け、降格圏から一向に出られない展開。
途中まで健闘していたCardiffも軒並み勝ち点を落として最下位まで転落。
一方、監督交代を受けたSunderlandが最下位から一気に残留圏まで順位を上げる。
また、Crystal Palaceも、降格圏を行ったり来たりと低迷していたものの、
監督交代から一気にクラブの流れを変え、Chelseaに勝つなどで勝ち点を重ね、
見事残留確定まで順位を上げる。
◆ シーズン終盤戦
降格圏からの脱出に躍起だったSunderland相手にホーム黒星を喫したChelseaが
首位から陥落する。モウリーニョがChelseaを率いている間で初めてホームでの負け。
チャンピョンズリーグで勝ち残っていたため、試合数も膨らみ、失速をする。
途中からリーグ10連勝という破竹の勢いで猛追してきたLiverpoolが一気に首位に。
守備に脆さを抱えるものの、それを凌駕する得点力で勝ち点を重ねる。
FWのスアレスとスタリッジが得点ランキング1位と2位を独占する。
そこに粘り越して追跡するMan City。Liverpoolとの直接対決にも負け、
圧倒的にLiverpool優勢と思われる中でも、徐々にアウェーでも勝ちきる力を見せ、
最後の最後まで優勝が分からない状況に。
一方、タイトル争いから陥落したArsenalは来季CL出場権を確保すべく、
Evertonとの争いを続け、直接対決ではEvertonに軍配が上がるものの、
その後勝ち点を落とすことなく、Arsenalが4位以内を確実にする。
なかなか調子のあがりきらないMan Utdはついにモイズ監督を解任。
クラブ史上、半世紀ぶりの「解任」となった。さらに、来季のCL出場権も逃し、
ヨーロッパの舞台から姿を消すことに。
◆ 優勝まで
Liverpoolが24年ぶりの国内リーグ制覇まであと一歩、となった大一番、
ホームにChelseaを迎えた一戦が、Liverpoolの今シーズンのハイライトとなった。
チームを牽引してきたジェラードのミスなどで敗退。
この僅かな差で生じた勝ち点の浮き沈みの中で、固く勝利を重ねてきた
Man Cityが残り3節となったところで、3ヶ月ぶりに首位に躍り出る。
そして最後まで息切れすることなく勝ちを重ねたMan Cityが優勝する。
◆ 我がArsenalの総評
相変わらず夏の移籍では鈍い動きしか見せず、80億あると言われていた補強費に
ほぼ手をつけないままシーズン開幕を迎え、昨シーズンにギリギリ残留を果たした
Villa相手に、まさかのホーム開幕戦完敗を喫したことから全てが動いた。
毎年のようにエース選手の放出を続けるクラブが、初めてといってもいい、
世界トップクラスの選手、エジルの獲得に成功する。その額面は過去の移籍で
支払った最高額の3倍近く。まさに、大枚をはたいた買い物だった。
過去数シーズン、欧州全リーグの中でもズバ抜けたアシスト数を誇る
25歳の若きドイツ代表・エジルがクラブにもたらした効果は絶大だったと思う。
彼が何をした、というより、チーム全体が「今年は勝てる」という自信をつけた。
加えて、ここまで怪我などでイマイチその能力を発揮できていなかった
ラムジーが覚醒、中盤の支配力、フィニッシャーとしても大車輪の活躍を見せた。
ジルーも、供給されるパスの質に合わせてゴールを量産した。
それだけに留まらず、これまで課題となっていた守備の脆さも、メルテサッカー、
コシルーニーの二人のCBが抜群のコンビネーションを見せ始め、
リーグでも最小失点をキープし続けたのも首位快走の要因となった。
ただ、上位クラブ相手のアウェーでの試合ではその守備が著しく弱くなる傾向があり、
Chelsea、Man City、Liverpoolの3試合で17失点を喫する。
どの試合も、開始直後から猛攻を仕掛けられ、アッサリとリードを奪われる。
シーズン後半に入ると怪我人が続出。ウォルコット、ラムジー、ウィルシャーに続き、
スキル的にも精神的にも要となりつつあったエジルも怪我で戦列を離れると、
一気にそのパフォーマンスを下げ、質の悪いサッカーで下位相手に負けがこんだ。
唯一の救いとしては、FAカップ決勝まで進めたことと、4位以内で終えたこと。
特にFAカップは、Tottenham、Everton、Liverpoolという相手に全て勝ったことで、
一発勝負の試合における勝負強さを感じることが出来た。
最終的には、ヴェンゲル監督就任以降、18シーズン連続で4位以内で終え、
面目躍如となった形ではあったが、優勝したMan Cityでさえシーズンで6敗するという
拮抗した優勝争いの中でタイトル獲得できなかったのは実に悔やまれる。
確かに18シーズン全て4位以内というのは偉業だが、ここ最近10シーズン、
リーグ優勝をしていないことを鑑みると、ヴェンゲルの進退がそろそろ問われる時期
とも言えなくもないが、まずはFAカップに優勝できるかにかかっている。
ひとつ、大きくポジティブな点は、今いる選手たち、特に若いイギリス人選手たちが
こぞって複数年契約を残していることで、ラムジー、ウォルコット、ウィルシャーなど、
タレントのある選手は、高い確率で来季もクラブに残る。
今シーズンの自信を糧に、プラス夏の移籍で加入する選手の質によっては、
来季は更に良い結果を残せるのではないか、とサポーターは期待を寄せている。
◆ その他の特筆点
なんといってもLiverpoolの大躍進とMan Utdの急降下が最大の注目点。
Liverpoolはロジャース監督の元、去年からさほど面子を変えることなく、
あと一歩で24年ぶり悲願の優勝となるところだった。
特に、ヒルズボロの悲劇から25年という節目の年。選手の想いも強かったでしょう。
去年までは大問題児だったスアレスが、まるでメッシかと思わせる勢いで
ゴールを量産、スタリッジ&スターリングのヤングイングランド代表の二人も
それに合わせるように覚醒。まさに手がつけられない強さだった。
あともう一歩。本当に守備における致命的なミスが解消できれば、
来シーズンは本気で優勝もありえる、強いクラブになった。
一方、、、どうしたんでしょう。Man Utdは。
モイズ監督の選手起用、戦術などにケチをつける人も多いし、確かにここぞの時の
采配でおかしいな、と思う点も多々あったようだが、問題はそこではなく、
これまでの監督が放っていた存在感の強さがなかったから、と思う。
例えば移籍にせよ、ファーガソン元監督がいるだけで、他クラブのトップクラスの
選手達は、「あの監督の下ならさらに活躍ができる」といった大きな期待を持って
Man Utdを移籍先に選ぶところ、そういったものはもうなくなった。
さらに、これまで厳しい管理、監督指示の下にプレーしてきていた選手たちは、
まるで空気が抜けた風船のように、ここぞというところで緊張感を持たなくなった。
監督への不平不満を露わにし、チーム内での不協和音となった。
これまでのMan Utd、勝利のメンタリティーをもったチームというのは、
負けるかもしれないギリギリの試合になった時に、同点に追いつき逆転する。
粘り腰のあるメンタルの強さがあったが、もうこのチームにはそれがない。
Man CityやChelseaのように、莫大な資金で得点力のある選手を獲得し、それで
相手をねじ伏せる、というサッカーではなく、Man Utdは、チームの結束力があって
これまで優勝を重ねてきた。それが無い今、もはや他の中堅クラブと同じに見える。
しかし、ここまでの四半世紀、欧州サッカーを牽引してきたMan Utdが、
欧州の舞台から消えてしまうのは、いちサッカーファンとしても寂しい思いがある。
早急な対策は難しいと思うが、いつかまた、強いMan Utdを見たいと思う。
ふー。
長くなりましたが、そんなこんなで今シーズンも終わりです。
と、
来月からはついにワールドカップです!!!
サッカーがなくて暇だー!ってなることがない!なんて素晴らしい年なんだ!
体を酷使している選手達には申し訳ないけど、楽しみでございまする!
ぬま~りお
2014年3月22日土曜日
英語が出来る国・苦手な国・必要ない国
どうも、ぬま~りおです。
かなり不定期投稿になっておりますが、深夜にムショウに書きたくなった内容が
あったので書いてみますです。
「日本人は英語が苦手」
よく言われるこの言葉は、半分当たっているようで、半分ハズれている気がする。
言語学の観点などでは、やれ英語と同じゲルマン言語群に属する言語話者の方が、
使ってる文字、近いアクセント、語彙などの観点から習得が早いだとか、
その言語群から遠い言語話者には不利だとか、なんてこともあると思う。
確かに、ゲルマン言語群ではないラテン言語群でさえ英語に近い言葉が多い。
例えば、英語の「interesting」という単語。興味深い、面白いという意味。
これが各言語になると、
ドイツ語 → interessant
オランダ語 → interesant
イタリア語 → interessante
スペイン語 → interesante
ほぼ変わらないし、発音も大した違いがない。意味も同じ。
まさに興味深い。
日常生活でよく使われる挨拶や身の回りの名詞は言語によって大きく違うけど、
長い構成の単語、学術的な単語などは、共通なまま変化が無い。
アルファベットも同じなので、読解力も欧州言語話者の方がアドバンテージがある。
それに比べて、英語から一番遠い言語に当たるといわれているのが、
アラブ語、韓国語、日本語、なんだそうだ。
「だから、仕方ないよ、日本人にとって英語は大きな壁だ」
と、そう言われてしまえばそうかもしれない。
けど、日本人が英語に壁を作る要因はもうひとつある。
それは「必要ない」と思っているからである。
一昨年、南米に旅行したときにそれを感じたエピソードがある。
南米といえば、ブラジルを除く全ての国ではスペイン語が母国語。
スペイン語が全く喋れないので、やっぱり英語でやりくりしたわけですが、
ここで大きな差を感じたのです。
最初に行った国、ペルー。
首都・リマの空港を降りてみると、年代物の車が排気ガスを撒き散らしながら、
バスも箱乗り状態で、まるで古き時代の日本とも言えるような、まだまだ後進国、
いや発展途上である姿がうかがえる。
となると、自国の経済力を発展させるためには外貨の力が必要で、
観光客は大きな財源になる。なので、つたないながらも英語で話しかけてくる
ペルー人は多く、レストランに行っても、英語とジェスチャーでなんとかやりくりできる。
みんな温かい人が多くて、旅行者からすると安心する。
もちろん、経済的に貧困層もいるはずで、治安がいいとは言い切れないが。
次に行った国、チリ。
地図を見てもペルーと隣り合った国で、同じ雰囲気かと思いきやとんでもない。
首都・サンチアゴの空港を出ると、キレイな空港玄関に整った駐車場施設、
高速道路も整備され、都心に入ると高層ビルが立ち並ぶ。かなりの都会である。
道行く人の身なりもキレイで、ブランド店や有名チェーン店もよく見かける。
しかし、レストランや駅では、英語が全く通じないのである。簡単な単語ですら。
というのも、しっかりとした経済力が自国で補えるため、英語が喋れることが
仕事に直結せずに済む環境がある、ということだ。
同じ南米、スペイン語圏、隣り合ったペルーとチリではこうも英語に対する姿勢が
違うんだと感じた旅行だった。
これを日本に置き換えてはどうだろうか。
日本は第二次大戦の敗戦後、復興に向けて国民が尽力した。
その中でも教育という分野もしっかりと地盤を固めたことで、良い人材を育て、
経済力を高めることに成功したわけで、そのためにはこれまでになかった
高等教育を欧米から広く集め、それを日本語に翻訳して現場で使用した。
今では、殆どの学術書が日本語で書かれているため、英語を学ばずしても
修士課程を終えることが出来るようになった。
これはスゴイことで、まだまだ発展途上の国では、あるレベル以上の学問に
進もうとするなら、英語が読み書き出来ることが必須であるため、
いやおうなしに英語に触れなければいけない。
自国の言語で教育が受けられるのは幸せはことであって、これこそ先代が
後世に残した財産だと思う。
でも、それが故に、英語習得が必要ではない環境にもなったわけで。
なので、
「日本人は英語が苦手」
なのではなく、
「日本人は英語が必要ではない」
ということなんじゃないだろか、と。
小学校で英語の授業を必須科目にするとか、昨今のニュースで伝え聞くけども、
日本語の地盤が固まる小学生時分に日本語教育をおろそかにするのは私は賛成しない。
言葉は生き物だから、時代によって言葉も変わっていくものだと思うけども、
ご先祖が残した日本語の文化を、そんなに簡単に弱めてしまうのはいかがなものか、と。
それよりも、中学以降でもいいので「英語が喋れないと困る」環境をいかに作るか、
というのが一番効果的なような気がする。
「英語でなんとかしてやろう」「どう伝えればいいんだろう」「何とかしなきゃ」
という経験が、英語力を伸ばす一番の教材だと思う。
イギリスに住み始めた当初、ホストファミリーと住んで、日本人大家のフラットに住んで、
普段の生活でいっぱいに壁にぶち当たったけども、自分で家を借りた時に当たった壁は
それまでよりも巨大で、かなり自分の英語力を鍛えたと思っている。
電話線を引いたり、インターネットを引いたり、ガスが出ない、水道代の交渉、
大家への補修の依頼など、これを今自分がしないと生活がままならない、といった
環境があると、もう当たっていくしかない。誰かに頼めるわけでもない。
そうなると、どうやって説明したら納得してくれるのか、頭をフル回転させながら
その困難を乗り越えようと英語を搾り出す。それが英語力を鍛える結果になったと思う。
因みに、その環境にあった真っ只中、日本に一時帰国して歯医者の予約をした日、
朝起きてすぐベッドの中でしばらく「さて、英語でなんて説明するかな」って
頭の中で考えたこともあって、日本語でOKだと気付くのにちょっと時間がかかった。
それくらい、英語で何とかしてやろう、な環境に居たってことなんだろうかな、と。
なので、
「英語が苦手な言語に生まれた」
と、勝手に嘆くより
「英語が必要な環境を探そう」
という方向に向かえば、自然と英語力が育まれるのではないのかな。
あと、英語でしくじった時や相手に理解されなかった時でもめげてはダメ。
「お前が日本語喋れないから英語喋ってあげてるんだよ!」
くらいの上から目線でいいと思う。
言葉はただ単にコミュニケーションのツールであって、重要なのは中身。
喋ってる段階で劣等感を感じては、何も対等には進まない。
なので、英語を喋らないといけない環境に飛び込むことは決して難しいわけじゃない。
それを乗り越えたら、「あー、英語喋れてよかったな」って思えるのかなー。
なんて。
また長文になってしまいましたが、この辺で寝るとします。
ぬま~りお
2014年3月14日金曜日
ガイジン
日本のメディアを騒がせている、浦和レッズのサポーターが掲げた横断幕について、
ちょっと独り言をボヤかせてもらおうかな。
今シーズンJリーグのホーム開幕戦、浦和レッズのスタジアムの観客席入り口付近に
「JAPANESE ONLY」
という横断幕を掲げたことで、人種差別ではないかと物議をかもしている件、
かなり周知のニュースで、イギリスに居る私の目にも留まったわけで。
イギリス国内のスポーツ紙やニュースでは特に取り上げてはないので、
盛り上がっているのは日本国内だけなのかな、と思っているけども。
今日読んだ記事によると、横断幕を掲げた熱狂的なサポーターたち曰く、
「ゴール裏は聖地で、自分たち以外には入って欲しくない」
「最近は海外からの観光客が来るので統制が取れないのが嫌だった」
とのことらしい。
なので「日本人のみ」→「外国人お断り」とのアピールだったみたいで。
これって、実に身勝手な理由で、人種差別の最たるものじゃないのかな。
外国人観光客が来たところで、「自分たちのチームを海外の人が応援している」
という嬉しさにはならず、まるで異物が入ったのを排斥するような考え。
その外国人観光客だってお金を払ってスタジアムにはいっているわけで。
じゃあ、日本人がイギリスのプレミアリーグを見たい、っていって高いお金を出して
スタジアムに着いたら「あ、イギリス人じゃないからダメ」って言われたとしたら、
これを人種差別以外の何と捉えますか?
日本のサッカー界が盛り上がるのは大いに結構で、リーグ開始から20年を超え、
Jリーグ百年構想を目指して、地元のファンを獲得・拡大し、選手もそれに応える。
特に浦和のように、リーグ発足当初から熱烈なサポーターが居るクラブは貴重で、
ダメな試合をした選手に生ぬるい拍手を送るより、罵声を浴びせて鼓舞するくらいの
サッカーへの熱い気持ちを持つことには大賛成である。
けど、「クラブ愛」みたいなものが先行し、「応援の統制を取らなければ負ける」
なんて一方的な方向に走ってしまうのは、それはサッカーが好きなんじゃなくて、
「そのクラブを愛している自分が好き」の、自己満足になっちゃわないか?
そのためには、外国人みたいな存在が疎ましい、だから日本人だけに限る、
なんて良からぬ方向に駆り立てたりしたんじゃないだろうか?
浦和レッズは、この事件に対しての処罰を明確にした。
横断幕を掲げたサポーターの無期限スタジアム立ち入り禁止、無観客試合など。
世界のサッカー界では常識なレベルのペナルティーではあるが、
それを受け入れたのは、これもまた大きな一歩のような気がする。
ただ、ここで考えるのは、こういった事件は浦和だけで起こりえるのか。
こぞって「ほれみろ、浦和サポーターは」と揶揄するのはお門違いで、
どのクラブでも起こりえる事件だったのではないだろうか。
普段は周りの目や世間体を気にして、他の人に迷惑をかけないような教育を受けてきた
日本人は、ひとたびスイッチが入ると、ひとつのことに没頭し、集団になると
それこそ「カラスは白い」と誰かが言えば、そうかもしれない!と信じかねない、
そんな国民性を持つ人であれば、「外国人が居るとダメになる」なんて意見に流され、
同じような事件を起こしてしまわないだろうか。
そもそも、日本では「外国人」に対する距離感も、まだ遠いままのような気がする。
外国人が都内で部屋を借りることの難しさは日本人には全く分からない。
日本生まれ・日本語が母国語の在日の人ですら貸してくれない物件もまだまだある。
「騒ぐから」という一方的な偏見で外国人の入店を断る飲み屋だって存在する。
家賃滞納、騒音、ルール違反などをする日本人だってゴマンといるにも関わらず。
要は、「外国人」に対する敷居の高さは、戦後から大して変わっていない。
私は特に、「ガイジン」という言葉が嫌いだ。
「外国人」は、外国から来た人、英語で言えばForeignerなのに対して、
「外人」って、外の人、自分と同じ枠じゃないところの人、という意味合いを感じる。
英語で言うところ、Alienだろうか。エイリアン、異星人みたいだ。
もちろん、ただただ「外国人」を略しただけだともいえるけど、響きは良くない。
なんなら「内人」って単語は無いじゃないか、とも思う。
国際化社会、英語教育云々なんて言われながらも、普段の生活で外国人と接点のない
日本人が多いのも事実。鎖国、とは言わないけど、外国人が居ない生活が
普通である環境なのだから、仕方がない。
イギリスに住み始めた当初、私は一時帰国するたびに、この辺りが不思議だった。
なんで日本にはこんなにも日本人しかいないのか。
でも、イギリスの永住権をとるためのペーパー試験を勉強してたときに気が付いた。
イギリスは、第二次世界大戦後、戦勝国にも関わらず疲弊しきっていた。
それまで、大航海時代を制し、大英帝国を築き、貿易ではポンドが世界通貨だった
あの頃の経済力は衰退し、ドイツ軍の攻撃で焦土と化したイギリスを立て直すために
政府が取った施策とは、世界中にある植民地から大量の移民を受け入れ、
復興のための労働力に変えることだった。
インドから、アフリカから、カリブ海の国々から。
これにより、イギリスは復興を遂げるも、すでに世界の経済はアメリカに渡っていた。
その間、イギリスに流入した移民たちは、そこで2世、3世となり、
色んなルーツ、肌の色、文化を持った人たちが「イギリス人」になっていった。
確かに現在でも田舎町に行けば白人社会のような環境もあるが、ことさらロンドンは
色んな人種で溢れ返っているため、「人種差別」への敏感さは並大抵ではない。
一方、日本は戦後、アメリカがGHQを作り、アメリカによる統制、民主主義の下、
憲法が改められ、日本人の手によって、日本という国を再建していった。
もちろん、戦時中に韓国や中国から日本に連れてこられた人たちも、その労働力として
含まれてはいるが、政府が移民を斡旋するようなことはしなかった。
世界に誇れる忍耐・不屈の精神で、戦後復興、経済成長と、目覚しい発展を遂げ、
いつの間にか世界の経済に日本あり、まで上り詰めた。
教育にも力が注がれ、識字率は実に100%とも言えるほどで、
あらゆる高等教育、専門書などは日本語に訳され、日本で生まれた人は
不自由なく日本語で生活し、日本語で仕事ができ、日本語で老後も暮らす。
日本人だけの環境であることで、何も違和感なく生活している。
だから、ガラパゴスと言われようと、日本の独自文化、徹底したサービスなど、
世界に誇れるものも生まれた。けどその一方、外国人を受け入れる環境は無い。
だから、外国人に対する距離感は縮まることはない。
先日、外国人労働者の受け入れを拡大するような政策が発表されたそうで、
もしこれが可決され、労働ビザ発行の簡易化、移民の受け入れなどが増えると、
より多くの外国人が日本に来る可能性がある。(賛否あるし、私は反対だが)
これは、被災地の復興など肉体労働者が圧倒的に不足していることが理由らしく、
というのも、汗水たらして手を汚すような仕事を、日本人が引き受けなくなった、
というのが原因らしいのだが、それこそイギリスの戦後復興とイメージが重なる。
デスクワークしかしないイギリス人の代わりに、ロンドンの道路を舗装したのは
アフリカから来た労働力だったわけだし。
話を戻すと、そういった外国人との生活がより増えていく中で、
今回の横断幕みたいな人種差別な行為は、日本人の品性を下げることになる。
みんなの頭を変えていかなければいけない時期なのではないかな。
人種差別って、簡単に起こるものだと思う。口にしたり、態度に出たり。
言葉や文化や肌の色が違っても、みんな生まれたては赤ちゃんで、
お父さんもお母さんもいるし、美味しいもの食べたいし、幸せになりたいと思ってる。
誰もが同じ。それを享受して、リスペクトしていかないといけない。
2020年には東京でスポーツの祭典が催される。
そんな時に、今回のような横断幕が出ないことを祈るばかりです。
なんて。
独り言がそうとう長くなってしまいましたが、この辺りで寝るとしますです。
ぬま~りお
2014年3月10日月曜日
イギリスで車を運転してみよう <車購入・運転編>
どうも、ぬま~りおです。
なんだか仕事で遅くなるわ、週末はまた週末で予定詰まってるわで、
なかなかブログに向かう時間がありませぬ。。。
ですが、「イギリスで車を運転してみよう」の後編、書きますー。
<車を買おう!>
イギリスでの車の購入は、、、
非常に簡単!!!
日本では、最寄の警察署に届けを出して車庫証明を作ってもらったり、
陸運局に行って名義変更したり、ナンバープレートの登録したりと、
ひたすら時間がかかりますが、こちらはスパーンと買えます。
と、その前に、車の駐車ですが、一軒家で駐車場を持っている人ならいいですが、
そうでない人でも、ストリートパーキングというのがあります。
その地域に住んでいる人であれば、その地区の市役所みたいなところに行って、
公道の決められたエリア内であればどこでも駐車してよし、というのをもらえます。
地域によって値段はマチマチですが、年間100ポンド未満だと思ってください。
100ポンドって、今の日本円で17,000円くらい。年間の駐車場代が。
ちなみにうちの地域はタダです!駐車場代がタダ!なんとも優しい!!!
その代わり、公道に停めるだけあって、車上荒らしに遭う確率は当然高くなるので、
保険料が若干高くなります。
さて、車の購入ですが、日本と同じようにディーラーのお店に行って、
お目当ての車を見つけるもよし、中古車販売(英語では "Second hand")で
買ってもよし。もちろん、個人間での売買も簡単。
なぜなら、、、
車のオーナーになると、↑こういった書類がもらえます。
これをRegistry Certificate、通称 Log Bookと呼ぶのですが、
いくつか項目がある中で「オーナー権を譲渡する」といった箇所があり、
車を他人に譲渡したいときは、その項目に新オーナーの情報を記入して、
DVLAに郵送すれば、はい、終わり。
数週間で、新オーナーのもとには、新オーナー名義のLog Bookが届きます。
めっちゃ楽!そして手数料も無料!
ということで、こちらでの車の購入は至って簡単なのであります。
で、日本の「自賠責保険」や「車検証」的なものも存在しますが、
日本と違って、保険は、いわゆる個人の賠償保険さえ加入していればOK。
最近ではインターネットでササっと登録できるので、保険はOK。
Comprehensiveという保険であれば、対人・対物と両方カバーするのでおススメ。
車検証も、通常は残った状態で買えるはずですが、万が一切れてる場合は、
お近くの車の修理工場やらに行って「MOTを受けたい」と言えばOKです。
MOTとは、イギリスで言うところの車検。年に一回受けなければいけません。
その代わり、日本と違ってかなり簡易的なチェックだけで済むので、
料金は50ポンド程度、8,500円くらいなので、財布にも優しい。
あと、イギリスには「道路税」というのがあり、これが無いと捕まります。
Road Taxと言うんですが、年間で120ポンドくらい。
支払いが終わると、Tax Discと呼ばれるものが届きます。
なんだか日本の車検証みたいな感じですが、これを車のフロントガラス裏側に
しっかりと貼っておかないと、本気で警察に捕まります。
経費や手続きに関してはこんなもんでしょうか。
日本に比べると案外簡単で、しかもお安い。維持費もそこそこかかりますが、
駐車場代が圧倒的に安く抑えられるので、東京都内で買うより全然余裕です。
<運転してみよう!>
さて、ようやく運転です!
日本人には嬉しいことに、左側通行なので、右折も左折も全く同じです。
強いて言えば、日本では区画整理で道路の拡張が多く行われていますが、
古い建物がそのまま残るヨーロッパでは、狭い道が多いです。
そこそこ交通量の多い幹線道路でも、片側2車線とかザラ。
それこそ、ストリートパーキングで両側に駐車が並ぶ住宅街は、
ほぼ対面で1車線分くらいしかスペースが無いので、慎重に運転すべし。
標識は日本と大差無いか、初めて見るやつでも推測が簡単なものが多いので、
日本で免許取った人であれば、あまり難しくは無いはずです。
スピード表示はマイルです。スピードメーターはマイルとキロで書いてあるので、
十分注意しながら運転してください。
イギリスは無人速度計、いわゆるオービスの数がハンパありません。
ロンドン市内では、数分おきにカメラがあるので、気を抜くと即違反です。
と、基本的に日本と同じ、ってことですが、唯一、日本人ドライバーの
障壁になっているのが、、、
ラウンドアバウト
(Round About)
交差点がこんな感じになっているやつです。
信号が不要で、交差点の交通整理が簡単なので、特に地方に行くと増えます。
さぁ、困った。
日本の教習所ではこれは教えてくれません。だって、無いんだもの。
では、どうやって抜けるか。
こんな解説図を見つけたので紹介します。
左側通行なので、まず進入時には右のウィンカーを出しながら先頭まで来ます。
でも右に曲がったりしないでくださいね。
基本的にラウンドアバウトの中は時計回りです。(右側通行の国は反時計回り)
次に、自分から見て右側から来る車が無いかどうかを確認します。
もし来ていたら、そちらが優先されるので、ラウンドアバウトへ進入しちゃダメ。
常に、自分の右側からの車が優先されます。
右側からの車が来なければ、おもむろにラウンドアバウトへ進入、
ぐるーっと時計回りに進めます。
一番左車線でラウンドアバウトに進入する車は、交差点上からみて左か真っ直ぐ、
右側車線で進入する車は、交差点上から見て右に抜ける、というのがルール。
で、ラウンドアバウトを抜けるときには左のウィンカーを点滅させながら出る。
と、こういう仕組みです。
最初のうちは、あれー、どうするんだっけかー、って混乱しがちですが、
結構慣れると大したことありません。
重要なのは、右側から来る車が優先である、ってこと。
それさえ守れば、ウィンカーを出すタイミングとかはあまり気にしないでもいいです。
実は、信号機ありの交差点と比べると、信号機なしで無人にもかかわらず、
ラウンドアバウトの方が事故発生率が少ないそうです。
日本も導入したほうがいいのに。。。って、そんな土地が無いのかな。
あと、バスの路線にはバスレーンというのがあります。
これは日本も同じなのですが、こちらはバスが混雑する特定の時間内に
バスレーンを走行すると、しれーっと交通違反になりますのでご注意ください。
<交通違反に関して>
日本でも交通違反は結構厳しく取られるし、文句言っても通じないですが、
イギリスもかなり容赦ないです。特にスピード違反。
上記でも触れたスピードカメラ、かなり敏感で、10マイルオーバーなんて
絶対に撮られます。変なところだけ高性能。さすが大英帝国。
違反をすると、警察からシビアな内容をちらつかせた仰々しいレターが届きます。
「おめー、無視すっとマジで逮捕しに行くし、罰金も1000ポンドとかになるし」
みたいな、オラオラな感じの内容でマジでビビリます。
で、初犯の場合は、もし講習を受けにきたら罰点は帳消し、罰金だけでよし、
ということも書いてあったりします。
ちなみに、たいがいのスピード違反は2点かな。
6点減点で免停、12点だか15点だかで免許取り消し。日本と同じかな。
あ、駐車違反は、この国では罰点対象ではありませんが、
違反金がなかなか痛いので、やっぱり避けたほうがいいでしょう。
<その他、運転の注意点>
日本と違って、高速道路は無料です。Highwayではなく、Motorwayといいます。
なので、いつの間にか、しれーっと高速道路になっていることもあってびっくりします。
なにが困るかって、もし道を間違えると、かなり先のインターまで出れません。
日本だとお金を払って乗るので、しっかりと気を払いますが、こちらでは
そんなことないので、より注意が必要です。
ロンドン市内では名物の二階建てバスが縦横無尽に走っています。
利用する側なら気にしないのですが、乗用車で後ろにつくと結構危険です。
信号は見えないは、乗客が降りてすぐ道路渡ろうとしてたりするわで、
注意しながらバスの後ろを走りましょう。
あと、歩行者は横断歩道以外でもガンガン渡ってきます。
失礼な表現ですが、真っ暗な夜道に、黒人さんが全身黒の服で横断してくると、
本気で轢きそうになります。当然、事故になったら車が負けます。
なので、夜間の走行は特に注意要です。
ということで、色んなこと書いてきましたが、これであなたもイギリスで運転しちゃおう!
フェリーに乗ってフランスにもいけるし、コッツウォルズなどの田舎街になると
車移動が本当に楽なので、是非、トライしてみてください。
さて、次の「イギリスで○○してみよう」のトピックは、以下のうちどれかにします。
備忘録としてリストアップしておきますー。
・「イギリスでサッカーを見よう」
・「イギリスのブックメーカーでベットしてみよう」
・「イギリスで家を買おう」
うーん。どれにするべか。
その時に気が向いたのにしますです。
ぬま~りお
2014年3月3日月曜日
イギリスで車を運転してみよう <免許証切り替え編>
ご無沙汰しております。ぬま~りおです。
色々とバタバタしておりまして、なかなかブログに向かえないまま3月を迎えました。
早いもんで、今月の終わりにはもう夏時間が始まりますね。
さて、兼ねてより温めてきたブログのトピックとして、
「イギリスで○○してみよう」
といったものを紹介してみようかなーって思っていまして。
こちらで住んでいる人には普通のことかもしれませんが、
日本に住んでいる人からは、へー、ってこともあるかなー、と。
で、第一弾のトピックとして、「イギリスで車を運転してみよう」にしてみました。
最終的には運転だけじゃなくて、車の購入も含めて紹介しようと思いますが、
まずは、やっぱり免許取得から。
<免許を取ろう!>
1年未満の短期滞在であれば、国際免許証でも問題ありません。
日本で免許を取得している人であれば、日本の近所の免許センターで
国際免許証を即日発行してくれます。ジュネーブ条約を結んだ国であれば
とこでも運転できますが、有効期限は1年なので、長期滞在者には不向きかな。
でも、イギリスの免許を取ってもアメリカ大陸に旅行行ったときには使えないから、
そういったときは有効ですので、別途、持っててもいいかもしれません。
一昨年、これを持ってなくて、イースター島でレンタカー出来なかったのが悔しかった。
さて、イギリスでの免許証の取得、というか、免許証の切り替えに関してですが、
切り替える元の免許に関して、イギリスの交通法では、前提となる条件があります。
① イギリスが認める一定レベル以上の免許制度のある国で発行された免許であること
② 二種類以上の運転免許証をイギリス国内で保持してはいけない
ということです。
日本政府は、イギリスとの国交の中で、①はクリアしているとみなされています。
恐らく、お金さえ払えばちゃんと技術や知識を習得しないでも取得できてしまう
規制の緩い国で取得してイギリスに来て切り替えしちゃうのを防ぐためだと思います。
アメリカでは州によっても規制が大きく違うみたいですしね。
で、②に関してですが、本来なら、イギリスの運転免許証を発行してもらった時点で
日本の免許証は破棄しなければいけないそうですが、外務省がイギリス当局と
交渉した結果、日本の免許証は日本に返還する、つまり日本大使館に返却する
という取り決めになったようで、特別に破棄されずに済みます。
ということで、日本で運転免許を取った人は、何の問題もなく切り替え可能です!
すごいっすね、日本の外交。普段、国会議員や官僚は何もしていない、
なんて思いがちですが、こういった形で、他の国では許されていない特需があると、
まんざら日本政府も頑張っているなー、って思います。海外に住んで初めて感じる。
と、前置きはこのくらいにして。
イギリス(北アイルランドを除く)では、DVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)
と呼ばれる交通局が責任を持っていて、ここで発行の手続きをするのですが、
上記の条件を満たしたドライバーですよ、という日本政府のお墨付きのレターを
日本大使館で発行してもらって、それも提出する必要があります。
要は、「この人は日本の交通法に則って運転免許証を取った人です」
といった証明書になります。この証明書が無いと切り替えできません。
細かい申請方法などは大使館のHPで紹介されています。
日本の国土交通省と照会をする必要があるせいかのか、即日発行は出来ません。
2営業日はかかりますので、大使館に2回行くか、郵送で頼むかどちらかですね。
仕事で忙しい人、遠方に住んでいる人は郵送でもいいかもしれませんが、
イギリスの郵便事情はあまり信用ならないので、私は直接2回行くのを勧めます。
で、証明書を取得したら、DVLAの「D1」という申請用紙を取得します。
最近ではネットで申請用紙をダウンロードして自分で印刷も可能みたいですが、
郵便局に行けば原紙を貰うことも出来ます。
↑こんな感じの用紙。
見開きA4サイズで両面刷りの4面に、所定の情報を書き込んで、
必要な書類とともにDVLAに提出します。
どんな書類が必要なのかも、上記、在英国日本大使館のHPに書いあります。
提出方法ですが、去年まではロンドンのウィンブルドンに免許センターの受付窓口が
あって、ここで申請出来たのですが、今は郵送での受付にのみ変更になったそうです。
でもやっぱりパスポートを郵送するのって、かなり嫌ですよね。
郵送途中の紛失の心配もありますが、とにかく時間がかかってしまうため、
例えばヨーロッパの大陸側に出張する、日本に一時帰国する、など、
国外に出る予定がある人ならなおさら困りますね。
で、そんな人のために、ウェールズにあるスワンジー事務所で特別に受け付けて
くれるようになったみたいです。ロンドンから片道3時間以上のところですが。。。
免許証の発行には2週間くらいかかります。なので、窓口申請しても
結局は免許証自体は郵送で届きます。
(窓口ならパスポートはすぐに返却してくれます)
届くが以下の二つ。
・Driving Licence
・ Counterpart Driving Licence
クレジットカードと同じ大きさの免許証カードと、A4くらいの大きさの紙。
実は、イギリスで一番重要なライセンスは紙の方で、カードの方は携帯用なだけです。
日本だと、運転免許証はカードだけで発行されて、これを携帯しないで運転すると
免許不携帯で違反になりますが、イギリスではこのCounterpartと呼ばれる方が重要で、
紛失などで不携帯のまま運転してももOKみたいです。(と、イギリス人が言っていた・・・)
ちなみに、カードの方は10年毎に更新が必要みたいですが、Counterpartはそのまま。
有効期限は50年とか書いてあるので、だいぶ先だなー、おい、って思います。
交通違反をしたときには、Counterpartとカードの両方を警察に送付し、
両方とも戻ってきたら、Counterpartの罰則履歴欄に手書きで色々と書かれます。
確か、日本では免許更新のタイミングで罰点は消えたかと思いますが、
こっちは更新までだいぶ時間があるので、最後の違反から4年でクリアされたはず。
特定の罰点を超えると免停です。ま、これは日本と同じ。
イギリスで発行されたこの免許は、「UK」と書かれたEUのマークが入っています。
つまり、EU圏内であれば、この免許証があればどこでも運転できます。これはイイ!
なので、一度発行してもらえば、半永久的にヨーロッパのどこでも運転可能です。
日本の免許証は、後日、大使館に届くので、それを取りに行くか郵送してもらえたら
ちゃんと受け取ることが出来ます。
これで免許取得の手続き、無事完了です。
ということで、次のブログ更新では、車の購入と運転に関して書きますですー。
ぬま~りお
2014年2月21日金曜日
欧州王者は強かった
蹴球二日生活、3試合目でございます。
今回の相手は、、、
前年度、欧州チャンピョンズ・リーグ覇者、言ってみればヨーロッパ最強のクラブ、
ドイツの、バイエルン・ミュンヘンでございました。
このチーム、めっちゃ強いんす。今。
なんたって、これまでタイトル総なめで世界中に多くのサポーターを抱える
不敗軍団とも呼ばれるバルセロナを、去年は7-0で破るという、えげつない強さ。
今シーズンも、去年8月のシーズン開幕からの全公式戦でたった2敗。
ドイツ国内リーグは19勝2分0敗、2位と勝ち点16をあけてダントツの首位なのです。
そんな相手、、、
気合が入らないわけはない!!!!!!
我がArsenalも、公式Twitterにて「キックオフ10分前にはみんなスタジアム来てね!」
と呼びかけていたのです。なので、
うん、結構、みんな早めにスタジアムに来ましたねー。
いつもはパブで一杯景気付けして、キックオフギリギリになるオッサンらも多い中、
今回はしっかり集まりました。
それもそのはず、
どーん!
クラブが、全シートにこういったシートを置いていて、選手入場の時には
みんなでキレイな模様を作ろう!ってことで、会場を盛り上げたわけです。
こりゃ、相手が強いとか関係なく、いやがおうでも盛り上がるわけです!
して、キックオフ。
最初の15分から20分くらい、
われらがArsenal、猛攻撃!!!
あわや先制点のチャンスを何度も作り出し、スタジアムは早くも興奮の坩堝!!!
そして、Ozilがペナルティーエリアで倒されてPKの判定!
頭ん中、
キター!!!!!!
と興奮していたのです!
が。。。。。。
なんとまぁ、このPKをしくじってしまったわけで。PKもらったOzil本人が。。。
ここから勢いが若干、バイエルンに傾きつつあり、
前半残り10分のタイミングで、ふわりと前線に出た浮き球を
バイエルンのRobbenと、うちのキーパーがSzczesnyが交錯、衝突、PKの判定に。
それどころか、キーパーが一発レッドカードで退場。
最悪のムード。
バイエルンのPKが外れたことで九死に一生を得たものの、
この一人少ない状況は徐々に響いてくるわけで。。。
後半。
アホか!!!
っていうくらい、バイエルンが攻め続ける攻め続ける攻め続ける。
あとで出てきたスタッツでは、後半の80%くらいの時間、バイエルンがポールキープ
していたみたいで、本当に防戦一方の我が軍。
ヴェンゲル監督も、コーチング・エリアを越えて、思わず片足ピッチに
突っ込みながら、なんとか選手達を鼓舞していましたが、
もうー、バイエルンのパス、シュートの雨あられはやむことを知らず。
耐えて耐えて耐えていたんだけども、結局は素晴らしいミドルシュートを決められ
先制点を許してしまうことに。
いや、アウェイゴールを1失点で抑えてくれるならまだ合計得点で勝機を見出せるか!?
と、まだまだ期待を捨てきれないサポーターたち。
今シーズン、最高ともいえるくらいの声援。
スタジアムにいる5万人以上のサポーターたちが一緒のタイミングで歌いだす。
その声は、すり鉢上のスタジアムの中に大きく反響し、全員の心がひとつになったのでは、
とも思えるくらいのチャント。私も、過去ここまでスゴイのは聞いたことありません。
そんな中、敵将・グアルディオラは手を緩めることなく、
後半残り3分のところで、どフリーになったMullerにヘディングを決められ、ジ・エンド。
はー、、、やっぱり欧州最強のサッカーはすげーや。つえーや。
でも、頑張った。我が選手達も、本当に頑張った。
その証拠として、試合終了の笛が鳴ったあと、会場から割れんばかりの拍手。
負けた試合なのに拍手。
サポーターたちも、選手の気合、頑張りに大して惜しみない感謝を伝える。
そう、これぞ欧州サッカーなのですね。
なんだか、惜しい気もするし、悔しい気もするけど、どこか清清しさをも感じながら、
いつものパブで終電ギリギリまで飲んで帰宅したのでした。
勝っても負けても飲む。これも欧州サッカーの醍醐味(笑)
はー、今週土曜日もスタジアムだ。次こそ勝ってくれぃ!!!
Come on you Gunners!
ぬま~りお
2014年2月19日水曜日
クイック・フィット!?
今月の頭くらいの話。
金曜日の夜にスーパーまで車で買出しに行って自宅に到着。
左リアのドアから荷物を出してバタンと閉めたところ、
「チャリン!」
と、何か金属系のアイテムを落とした音が。
はて、地面を見ても何か落ちてる気配もなく、
もう暗がりになっていたのでしっかりとは見えないけども、
とりあえず気にせず家に入る。
で、翌朝6時に、フィッシュ・マーケットに行くために車を動かしたところ、
「バッタン、バッタン」と、
左リアタイヤ付近から怪しげな音。何かがボディーを叩くような感じ。
しかもスピードを出せば出すほどその音の間隔が短くなる。
なんか、タイヤが踏みつけて、それがボディーに当たっているのかと思い、
とりあえず車を止めてよく見ても、全然見えない。
ひとまずフィッシュ・マーケットで用を済ませて帰宅。
なんだか気味悪いなぁ。。。
それからしばらくロンドンは雨と強風が続いたので、
自分でジャッキアップして覗くこともできずにいましたが、あまりに放って置くのも
良くないと思って、修理に出すことにしました。
ロンドン市内で、かなりチェーン展開している「Kwik Fit」というお店。
一応、タイヤ交換を専門にしているみたいだけども、
簡単な修理や点検くらいならやってくれるってんで、電話して予約しようとしたら、
「とりあえず、You、来ちゃいなYo!」
ってことで、近くのお店に行きました。
暫くすると中東系のエンジニアが出てきたのですが、その奇妙な音を聞くなり、
「これ、ブレーキ系かな。うちの店、ブレーキ系のエンジニアが居ないから
となりの駅のお店に行ってくんないかYo!」
と、アッサリと修理を断られてしまいました。
さすがにKwik!判断もQuickだね!
でも、ブレーキ踏んでも何も音しないから、違うと思うYo!
ということで、もう閉店ガラガラな時間になっていたので、翌朝、
隣り駅のKwik Fitに行ってきました。
インド系のオッサンどもがヒマそうにしていたので、とりあえずブレーキ周りを
点検して欲しいという流れから、変な音がするので見てくれる?と。
あまりにもヒマにしてたせいか、三人ともワラワラと私の車をイジり始める。
ブレーキドラムとか開けて、特に変なところも無いしなー、なんて話をしていたら、
後ろで見ていたおっさんがあることに気が付いた。
「あ、サイドブレーキのコードが・・・」
よく見ると、サイドブレーキのコードがぷらーんと垂れ下がっていたため、
タイヤが回転すると、これが干渉してバタンバタンと音を出していたようです。
後日、自分でジャッキアップした写真がこれ。
この、赤い丸で囲んでいるところ、左下のケーブルがサイドブレーキ、
右に並んでるのがシャーシ分部で、通常なら金具で固定されているのですが、
これがなんらかの衝撃で落ちてしまったため、ケーブルがぶらーんとなってたみたい。
さすがKwik Fit。
って、自分でも発見できてたかもしれんが。
これをケーブルタイで結んでおしまい。
とりあえず工場でオッサン三人で色々とやってもらったので、
まぁ単純なトラブルだったとはいえ、いくらか工賃は払う必要あるかなー、と
思っていたのですが、
「点検の一環で見つけたってことにするので、タダでいいっぺよ」
とのこと。
さすがKwik Fit!!!
でも、よく見ると、ハンドブレーキのコード、タイヤと干渉した部分の皮膜ゴムが
擦り切れて、中が見えるようになってるじゃねーか。
オッサンらは「大したことねーっぺ」みたいなことを言ってタイヤつけちゃったので、
後日、晴れた日に自宅でジャッキアップして、この皮膜部分にビニールテープを
しっかりと貼っておきました。
これしておかないとサビちゃうかもしれないしね。
ということで、ロンドンで車が故障して困ったなんていうときには
Kwik Fit、いかがでしょうか?
ちなみにこのKwik Fitですが、実は伊藤忠商事の傘下にある会社みたいです。
恐るべし、日系企業!
ぬま~りお
2014年2月18日火曜日
リベンジ成功
嗚呼、いっぱい書きたいトピックがあるんだけども、
轟音をあげて過ぎていく時間の中で書きしたためる余裕なしのぬま~りおです。
ですので、今回もサッカーのお話。
日曜日。
珍しく晴れ上がったロンドンの昼下がり。
やっぱりここですね。
平日夜の試合と違って、この太陽の下、青々とした芝生の上で
行われるサッカーを見るのがいい。
いつもより早めにスタジアムに入って色々写真撮ってみました。
選手のウォーミングアップも。
で、選手入場。
マスコットキャラの「ガナサウルス」君も気合入ります!
ぼーっとしてるだけか。。。
選手たちも気合が入ります。
そう、今回の試合は、国内のリーグ、いわゆる「プレミアリーグ」ではなく、
一回こっきりの勝ち抜けトーナメント、「FAカップ」なのでございます。
なので、引き分けじゃなく、我々に欲しいのは勝利のみ!
さらに、今回の対戦相手はLiverpool!
有名な強豪なのはさることながら、前週の土曜日に、Lierpoolのホームで
我々Arsenalは1-5という大敗を喫した相手。
ここ最近、低迷が続いていたLiverpoolの今シーズンは目を見張る強さ。
なんたって、FWのSuarezは調子ノリノリどころの話じゃないくらいに得点取りまくり。
ドリブル、トラップ、裏へ抜ける動き、ロングシュート、フリーキック、スルーパスと、
なにをやらせても他の選手よりも秀でているキレキレっぷり。
加えて、Sturridge、Sterlingの若手イギリス人ペアの成長、Coutinhoのパスセンス、
安定したGerrardの統率力と、まさに怖いものなしのパフォーマンス。
そうなると、これ、前回の汚名返上にチカラが入るわけです。
選手も、監督も、サポーターたちも。
と、ここで黙祷。
つい先日、Tom Finneyという元イングランド代表の方が91歳で亡くなりました。
戦後すぐの1946年にプロ・デビューした方で、イングランド代表としても
70試合以上に出場、偉大なサッカー選手でした。ご冥福を祈ります。
ということで、黙祷も終わり試合です!
今シーズン、なかなか見れない面白い試合でした。
なんたって、時間の無駄がない、一進一退の攻防戦。これぞサッカーの醍醐味。
前述のLiverpoolの選手達のカウンターアタックの強烈なこと。
Arsenalはそれを凌いで、ガッツリみんなで攻めあがる。
本当にいつの間にやらハーフタイムに、ってくらいに時間の流れが速かった。
前半に1点リードしたArsenalは後半早々にも追加点を入れて、
試合を完全に支配した感が出たすぐあとにLiverpoolがPKのチャンス。
キャプテン・Gerrardがこれをしっかり決めて2-1に。
そこからがもう、攻めて守ってのせめぎ合いがハンパない。
結果。
どーん!
あざーっす!!!
これでFAカップの準々決勝進出決定でございます!!!
で、早くも次の対戦相手が決まっておりまして、
またもホームでの試合で、迎えるのはEverton。
これもまたクセのあるチーム。強い。
どうなることやら楽しみでございます!
ぬま~りお
2014年2月13日木曜日
蹴球二日
地下鉄のストライキは、火曜日の午後になってキャンセルになりました。
っつーことで、落ち着いてサッカー観戦でございます。
我がArsenalは水曜日から4試合連続でホームでの試合になります。
よって、週に二回のペースで試合観戦にスタジアムに行くことになります。
まさに、サッカー好きにはたまらん期間です。
が、
対戦相手が、これ大変。
2月12日 水曜日 vs Manchester United (Premier League)
2月16日 日曜日 vs Liverpool (FA Cup: 5th round)
2月19日 水曜日 vs Bayern Munich (Champions League: Round of 16, 1st leg)
2月22日 土曜日 vs Sunderland (Premier League)
なんともまぁ、よくもこんな日程にしてくれたもんだ。
ってことで、会社は定時ダッシュ。一路スタジアムへ。
私はこのHighbury & Islington 駅を使っていますが、
Arsenalのホーム、Emiratesスタジアムまで行くのに一番近い駅は、
Piccadily LineのArsenal 駅になります。
ちょいとここで脱線ですが、地名や地域名そのものがチーム名になっているクラブを除き、
本拠地のクラブ名を駅名にしてしまったのが 、唯一、Arsenal 駅だけ、ということらしいのです。
元々はGillespie Roadという名前の駅で、この手前の、Caledonian Road 駅、Holloway Road 駅と、
「~ Road」という名前が3つ続いていたのですが、その昔、Arsenalの偉い人が、
「集客するためには駅名を変えよう!」ということになり、今のArsenal 駅になりました。
ちなみに、今でも駅構内の壁を見ると、タイルで「Gillespie Road」と描かれています。
ということで話は戻りまして。
仕事終わりで急いで到着。すげー寒い夜だったのに汗だくだくになりながら
席についた瞬間、選手入場でございます。
間に合った!!!
今シーズン、飛ぶ鳥を落とす勢いで調子の悪いManchester Unitedですが、
伝統の一戦であることには変わりありません。
観客達もいつもより激しく盛り上がっておりました。
Rooneyもいれば、裏切り者のRobin van Persieもいますし、電撃移籍のMataもいました。
あれ?香川くんは?
あとで帰宅して確認したら、ベンチにも入っていなかったようで。
それはそれでちょっとガッカリ。
で、キックオフ。
全体的にスローな感じ。
なんか、パッとしない感じ。
去年、1-6で大敗したManchester City戦直後の、ホームでのChelsea戦は0-0のドロー。
これとまさに同じような状況で、もうあんな大量失点なんてしないぞ!
という選手達の心意気が、どうも守備的な意識になっていったのか、
どちらのチームも固く守って、これまた0-0のドローになりました。
何度かチャンスはありましたが、これといって盛り上がることなく。
なんだか、伝統の一戦らしからぬ、白熱感に欠ける試合でした。
うーん、、、せっかくのホーム4連戦の初戦なんだから、白星で終えたかった。
というか、去年までのMan Unitedなら引き分けなら御の字みたいなところありましたけど、
今シーズンのMan Unitedであれば、どうしても勝っておきたかった試合だったなぁ。
なんて愚痴をこぼしながら、いつものパブで一杯ひっかけてから帰宅しましとさ。
しっかし、今晩はすげー寒かった。モモヒキ的なものはいて行って正解でした。
今週日曜日も夕方からの試合なんだよなー。もうちょっと暖かくならないかなぁ。
ぬま~りお
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