2014年3月3日月曜日

イギリスで車を運転してみよう <免許証切り替え編>


ご無沙汰しております。ぬま~りおです。

色々とバタバタしておりまして、なかなかブログに向かえないまま3月を迎えました。

早いもんで、今月の終わりにはもう夏時間が始まりますね。



さて、兼ねてより温めてきたブログのトピックとして、

「イギリスで○○してみよう」

といったものを紹介してみようかなーって思っていまして。

こちらで住んでいる人には普通のことかもしれませんが、

日本に住んでいる人からは、へー、ってこともあるかなー、と。



で、第一弾のトピックとして、「イギリスで車を運転してみよう」にしてみました。

最終的には運転だけじゃなくて、車の購入も含めて紹介しようと思いますが、

まずは、やっぱり免許取得から。






<免許を取ろう!>



1年未満の短期滞在であれば、国際免許証でも問題ありません。

日本で免許を取得している人であれば、日本の近所の免許センターで

国際免許証を即日発行してくれます。ジュネーブ条約を結んだ国であれば

とこでも運転できますが、有効期限は1年なので、長期滞在者には不向きかな。

でも、イギリスの免許を取ってもアメリカ大陸に旅行行ったときには使えないから、

そういったときは有効ですので、別途、持っててもいいかもしれません。

一昨年、これを持ってなくて、イースター島でレンタカー出来なかったのが悔しかった。



さて、イギリスでの免許証の取得、というか、免許証の切り替えに関してですが、

切り替える元の免許に関して、イギリスの交通法では、前提となる条件があります。

① イギリスが認める一定レベル以上の免許制度のある国で発行された免許であること

② 二種類以上の運転免許証をイギリス国内で保持してはいけない

ということです。



日本政府は、イギリスとの国交の中で、①はクリアしているとみなされています。

恐らく、お金さえ払えばちゃんと技術や知識を習得しないでも取得できてしまう

規制の緩い国で取得してイギリスに来て切り替えしちゃうのを防ぐためだと思います。

アメリカでは州によっても規制が大きく違うみたいですしね。



で、②に関してですが、本来なら、イギリスの運転免許証を発行してもらった時点で

日本の免許証は破棄しなければいけないそうですが、外務省がイギリス当局と

交渉した結果、日本の免許証は日本に返還する、つまり日本大使館に返却する

という取り決めになったようで、特別に破棄されずに済みます。



ということで、日本で運転免許を取った人は、何の問題もなく切り替え可能です!

すごいっすね、日本の外交。普段、国会議員や官僚は何もしていない、

なんて思いがちですが、こういった形で、他の国では許されていない特需があると、

まんざら日本政府も頑張っているなー、って思います。海外に住んで初めて感じる。




と、前置きはこのくらいにして。



イギリス(北アイルランドを除く)では、DVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)

と呼ばれる交通局が責任を持っていて、ここで発行の手続きをするのですが、

上記の条件を満たしたドライバーですよ、という日本政府のお墨付きのレターを

日本大使館で発行してもらって、それも提出する必要があります。

要は、「この人は日本の交通法に則って運転免許証を取った人です」

といった証明書になります。この証明書が無いと切り替えできません。

細かい申請方法などは大使館のHPで紹介されています。



日本の国土交通省と照会をする必要があるせいかのか、即日発行は出来ません。

2営業日はかかりますので、大使館に2回行くか、郵送で頼むかどちらかですね。

仕事で忙しい人、遠方に住んでいる人は郵送でもいいかもしれませんが、

イギリスの郵便事情はあまり信用ならないので、私は直接2回行くのを勧めます。



で、証明書を取得したら、DVLAの「D1」という申請用紙を取得します。

最近ではネットで申請用紙をダウンロードして自分で印刷も可能みたいですが、

郵便局に行けば原紙を貰うことも出来ます。


↑こんな感じの用紙。

見開きA4サイズで両面刷りの4面に、所定の情報を書き込んで、

必要な書類とともにDVLAに提出します。

どんな書類が必要なのかも、上記、在英国日本大使館のHPに書いあります。



提出方法ですが、去年まではロンドンのウィンブルドンに免許センターの受付窓口が

あって、ここで申請出来たのですが、今は郵送での受付にのみ変更になったそうです。

でもやっぱりパスポートを郵送するのって、かなり嫌ですよね。

郵送途中の紛失の心配もありますが、とにかく時間がかかってしまうため、

例えばヨーロッパの大陸側に出張する、日本に一時帰国する、など、

国外に出る予定がある人ならなおさら困りますね。

で、そんな人のために、ウェールズにあるスワンジー事務所で特別に受け付けて

くれるようになったみたいです。ロンドンから片道3時間以上のところですが。。。




免許証の発行には2週間くらいかかります。なので、窓口申請しても

結局は免許証自体は郵送で届きます。

(窓口ならパスポートはすぐに返却してくれます)



届くが以下の二つ。

・Driving Licence

・ Counterpart Driving Licence

クレジットカードと同じ大きさの免許証カードと、A4くらいの大きさの紙。

実は、イギリスで一番重要なライセンスは紙の方で、カードの方は携帯用なだけです。



日本だと、運転免許証はカードだけで発行されて、これを携帯しないで運転すると

免許不携帯で違反になりますが、イギリスではこのCounterpartと呼ばれる方が重要で、

紛失などで不携帯のまま運転してももOKみたいです。(と、イギリス人が言っていた・・・)



ちなみに、カードの方は10年毎に更新が必要みたいですが、Counterpartはそのまま。

有効期限は50年とか書いてあるので、だいぶ先だなー、おい、って思います。

交通違反をしたときには、Counterpartとカードの両方を警察に送付し、

両方とも戻ってきたら、Counterpartの罰則履歴欄に手書きで色々と書かれます。

確か、日本では免許更新のタイミングで罰点は消えたかと思いますが、

こっちは更新までだいぶ時間があるので、最後の違反から4年でクリアされたはず。

特定の罰点を超えると免停です。ま、これは日本と同じ。



イギリスで発行されたこの免許は、「UK」と書かれたEUのマークが入っています。

つまり、EU圏内であれば、この免許証があればどこでも運転できます。これはイイ!

なので、一度発行してもらえば、半永久的にヨーロッパのどこでも運転可能です。

日本の免許証は、後日、大使館に届くので、それを取りに行くか郵送してもらえたら

ちゃんと受け取ることが出来ます。



これで免許取得の手続き、無事完了です。






ということで、次のブログ更新では、車の購入と運転に関して書きますですー。



ぬま~りお

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