2014年5月12日月曜日

プレミアリーグ 2013-2014シーズン 振り返り


どうも、お久しぶりです。ぬま~りおです。

4月には日本に一時帰国したりなんかしてバタバタしておりまして。

ようやく、ブログを書いたりしようかな、と。



さて、本日、イングランドのサッカー、プレミアリーグが最終節を迎えました。

結果としては以下の順位表。

※参照 BBC Sports


Manchester Cityが、2年ぶりに優勝したことで幕を閉じました。

ってことで、なんとなく今シーズンの振り返りを、ぬま~りお的観点で纏めてみます。


◆ シーズン前半

クラブ史上最高額の移籍金でエジルを獲得した我がArsenalがリーグを牽引。
Man Cityはホームでは抜群の支配をするもアウェーで取りこぼしがちらほら。
Chelseaは危な気なく勝ち点を積み重ねる一方、スアレスが開幕から7試合
出場禁止中だったLiverpoolはギリギリの試合をものにするなどで食いつく。

四半世紀以上も監督を務めたファーガソン前監督からモイズ新監督となった
Man Utdにも注目が集まったが、前シーズンに優勝を成し遂げたメンバーが
ほぼそのまま残留しているにもかかわらず、あれよあれよと黒星を重ねる。

マルチネス新監督になったEvertonも堅実に勝ち点を重ね、トップ4に食い入る
健闘を見せる傍ら、ベイルを放出した得た移籍金を使って多くの選手を獲得した
Tottenhamがどうしても勝ちきらない試合を続ける。

中堅チームでは、WBAが固い守備で上位組から勝ち点を奪う健闘を続け、
初のプレミアリーグ昇格を遂げたCardiffも必死に踏ん張る。
プレミア残留常連組だったFulhamとSunderlandは負けが続き、降格圏に。

最初に監督更迭に踏み切ったのはSunderland。つづいて年末には
Tottenhamがアンドレ・V・ボアスを解任して建て直しを図った。
2014年年明けはArsenalが首位で折り返す。



◆ シーズン後半戦

Liverpoolのスアレスが、出場停止が解けて試合に出場するようになってから破竹の
勢いで得点を重ねる。他選手に比べて7試合も出場試合が少ないにもかかわらず
圧倒的な得点力で得点王に。シーズン31得点。(Norwichのクラブ全体ゴール数が28)

この勢いの強いLiverpoolと対戦したArsenalが、まさかの1-5で敗戦をしたのを境に、
上位組み相手に大量失点で負ける試合を続け、Stoke、Swanseaといった中堅クラブ
相手にも勝ち点の取りこぼしを続け、首位陥落、タイトルレースから脱落。

一方、チーム全体の得点力の高さで群を抜いていたMan Cityが勝ち点を重ねるも、
アウェーでの弱さが続き、さらに安定したパフォーマンスのChelseaが首位に踊り出る。
Villa、Crystal Palaceといった相手に痛い黒星を喫するも、33節まで首位を維持。

下位ではFulhamが黒星を重ね続け、降格圏から一向に出られない展開。
途中まで健闘していたCardiffも軒並み勝ち点を落として最下位まで転落。
一方、監督交代を受けたSunderlandが最下位から一気に残留圏まで順位を上げる。

また、Crystal Palaceも、降格圏を行ったり来たりと低迷していたものの、
監督交代から一気にクラブの流れを変え、Chelseaに勝つなどで勝ち点を重ね、
見事残留確定まで順位を上げる。



◆ シーズン終盤戦

降格圏からの脱出に躍起だったSunderland相手にホーム黒星を喫したChelseaが
首位から陥落する。モウリーニョがChelseaを率いている間で初めてホームでの負け。
チャンピョンズリーグで勝ち残っていたため、試合数も膨らみ、失速をする。

途中からリーグ10連勝という破竹の勢いで猛追してきたLiverpoolが一気に首位に。
守備に脆さを抱えるものの、それを凌駕する得点力で勝ち点を重ねる。
FWのスアレスとスタリッジが得点ランキング1位と2位を独占する。

そこに粘り越して追跡するMan City。Liverpoolとの直接対決にも負け、
圧倒的にLiverpool優勢と思われる中でも、徐々にアウェーでも勝ちきる力を見せ、
最後の最後まで優勝が分からない状況に。

一方、タイトル争いから陥落したArsenalは来季CL出場権を確保すべく、
Evertonとの争いを続け、直接対決ではEvertonに軍配が上がるものの、
その後勝ち点を落とすことなく、Arsenalが4位以内を確実にする。

なかなか調子のあがりきらないMan Utdはついにモイズ監督を解任。
クラブ史上、半世紀ぶりの「解任」となった。さらに、来季のCL出場権も逃し、
ヨーロッパの舞台から姿を消すことに。



◆ 優勝まで

Liverpoolが24年ぶりの国内リーグ制覇まであと一歩、となった大一番、
ホームにChelseaを迎えた一戦が、Liverpoolの今シーズンのハイライトとなった。
チームを牽引してきたジェラードのミスなどで敗退。

この僅かな差で生じた勝ち点の浮き沈みの中で、固く勝利を重ねてきた
Man Cityが残り3節となったところで、3ヶ月ぶりに首位に躍り出る。
そして最後まで息切れすることなく勝ちを重ねたMan Cityが優勝する。



◆ 我がArsenalの総評

相変わらず夏の移籍では鈍い動きしか見せず、80億あると言われていた補強費に
ほぼ手をつけないままシーズン開幕を迎え、昨シーズンにギリギリ残留を果たした
Villa相手に、まさかのホーム開幕戦完敗を喫したことから全てが動いた。

毎年のようにエース選手の放出を続けるクラブが、初めてといってもいい、
世界トップクラスの選手、エジルの獲得に成功する。その額面は過去の移籍で
支払った最高額の3倍近く。まさに、大枚をはたいた買い物だった。

過去数シーズン、欧州全リーグの中でもズバ抜けたアシスト数を誇る
25歳の若きドイツ代表・エジルがクラブにもたらした効果は絶大だったと思う。
彼が何をした、というより、チーム全体が「今年は勝てる」という自信をつけた。

加えて、ここまで怪我などでイマイチその能力を発揮できていなかった
ラムジーが覚醒、中盤の支配力、フィニッシャーとしても大車輪の活躍を見せた。
ジルーも、供給されるパスの質に合わせてゴールを量産した。

それだけに留まらず、これまで課題となっていた守備の脆さも、メルテサッカー、
コシルーニーの二人のCBが抜群のコンビネーションを見せ始め、
リーグでも最小失点をキープし続けたのも首位快走の要因となった。

ただ、上位クラブ相手のアウェーでの試合ではその守備が著しく弱くなる傾向があり、
Chelsea、Man City、Liverpoolの3試合で17失点を喫する。
どの試合も、開始直後から猛攻を仕掛けられ、アッサリとリードを奪われる。

シーズン後半に入ると怪我人が続出。ウォルコット、ラムジー、ウィルシャーに続き、
スキル的にも精神的にも要となりつつあったエジルも怪我で戦列を離れると、
一気にそのパフォーマンスを下げ、質の悪いサッカーで下位相手に負けがこんだ。

唯一の救いとしては、FAカップ決勝まで進めたことと、4位以内で終えたこと。
特にFAカップは、Tottenham、Everton、Liverpoolという相手に全て勝ったことで、
一発勝負の試合における勝負強さを感じることが出来た。

最終的には、ヴェンゲル監督就任以降、18シーズン連続で4位以内で終え、
面目躍如となった形ではあったが、優勝したMan Cityでさえシーズンで6敗するという
拮抗した優勝争いの中でタイトル獲得できなかったのは実に悔やまれる。

確かに18シーズン全て4位以内というのは偉業だが、ここ最近10シーズン、
リーグ優勝をしていないことを鑑みると、ヴェンゲルの進退がそろそろ問われる時期
とも言えなくもないが、まずはFAカップに優勝できるかにかかっている。

ひとつ、大きくポジティブな点は、今いる選手たち、特に若いイギリス人選手たちが
こぞって複数年契約を残していることで、ラムジー、ウォルコット、ウィルシャーなど、
タレントのある選手は、高い確率で来季もクラブに残る。

今シーズンの自信を糧に、プラス夏の移籍で加入する選手の質によっては、
来季は更に良い結果を残せるのではないか、とサポーターは期待を寄せている。



◆ その他の特筆点

なんといってもLiverpoolの大躍進とMan Utdの急降下が最大の注目点。

Liverpoolはロジャース監督の元、去年からさほど面子を変えることなく、
あと一歩で24年ぶり悲願の優勝となるところだった。
特に、ヒルズボロの悲劇から25年という節目の年。選手の想いも強かったでしょう。

去年までは大問題児だったスアレスが、まるでメッシかと思わせる勢いで
ゴールを量産、スタリッジ&スターリングのヤングイングランド代表の二人も
それに合わせるように覚醒。まさに手がつけられない強さだった。

あともう一歩。本当に守備における致命的なミスが解消できれば、
来シーズンは本気で優勝もありえる、強いクラブになった。

一方、、、どうしたんでしょう。Man Utdは。

モイズ監督の選手起用、戦術などにケチをつける人も多いし、確かにここぞの時の
采配でおかしいな、と思う点も多々あったようだが、問題はそこではなく、
これまでの監督が放っていた存在感の強さがなかったから、と思う。

例えば移籍にせよ、ファーガソン元監督がいるだけで、他クラブのトップクラスの
選手達は、「あの監督の下ならさらに活躍ができる」といった大きな期待を持って
Man Utdを移籍先に選ぶところ、そういったものはもうなくなった。

さらに、これまで厳しい管理、監督指示の下にプレーしてきていた選手たちは、
まるで空気が抜けた風船のように、ここぞというところで緊張感を持たなくなった。
監督への不平不満を露わにし、チーム内での不協和音となった。

これまでのMan Utd、勝利のメンタリティーをもったチームというのは、
負けるかもしれないギリギリの試合になった時に、同点に追いつき逆転する。
粘り腰のあるメンタルの強さがあったが、もうこのチームにはそれがない。

Man CityやChelseaのように、莫大な資金で得点力のある選手を獲得し、それで
相手をねじ伏せる、というサッカーではなく、Man Utdは、チームの結束力があって
これまで優勝を重ねてきた。それが無い今、もはや他の中堅クラブと同じに見える。

しかし、ここまでの四半世紀、欧州サッカーを牽引してきたMan Utdが、
欧州の舞台から消えてしまうのは、いちサッカーファンとしても寂しい思いがある。
早急な対策は難しいと思うが、いつかまた、強いMan Utdを見たいと思う。





ふー。

長くなりましたが、そんなこんなで今シーズンも終わりです。



と、

来月からはついにワールドカップです!!!

サッカーがなくて暇だー!ってなることがない!なんて素晴らしい年なんだ!

体を酷使している選手達には申し訳ないけど、楽しみでございまする!





ぬま~りお

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