2014年2月8日土曜日

英語ぺらぺらに見せるコツ


「イギリス10年目ってことは、もう英語はぺらぺらだね」



なんて言われたり思われたりします。

この「ぺらぺら」の定義って、めっちゃ難しい。

日本語の通じない外国人と、ある程度の意思疎通が出来れば「ぺらぺら」なのか。

かなり個人差があるように思いますが、とりあえず、海外に住む人で

この言葉にプレッシャーを感じる人は少なくないはず。



自論では、日本語の環境で一定の年齢まで育った人が、母国語並みに

ぺらぺら」になるのは不可能だと思う。例え10年経とうと、絶対に日本語のクセが出る。

だって、ラモス瑠偉だってセルジオ越後だって、もう20年級で日本に住んでるけど、

日本で生まれ育った日本人と同じアクセントでは喋れないしね。

なので、何年海外に住んでたって、ダメなものはダメだったりするのです。(言い訳)






とはいえ、みんな一様に「ぺらぺら」に喋れるようになりたい、って思ったりする。



で、ぬま~りお的「英語ぺらぺらに見せる」コツみたいなものを考えたときに、

ひとつ思いついたことがあるのです。それは、



付加疑問文






アメリカ英語ではあまり聞くイメージは無いけど、イギリス英語ではよくイギリス人が

付加疑問文を流暢に使っているのを聞くので、これをマネしてはどうか、と。



例えば、



"Did you go to the farewell drink last night?"

という普通の疑問文にするより、

"You went to the farewell drink last night, didn't you?"

って言う方が、ちょっとフランクな口語的な表現に聞こえません?



"Morning mate, it's freezing today, isn't it?"

"Yeah, but it's much better than yesterday, isn't it?"

"That's right, it was nearly snowing, wasn't it?"

みたいな。

ここまでくると、ちょっとしつこいけど、軽快な感じに聞こえません?



会話の返しも、例えば、

"My mother came to the UK yesterday!"

って言われて、

"Really!?"

って答えるより、

"Did she!?"

って答える方が、おおー、英語喋ってるじゃん、みたいな。






この場合のキーポイントは、「主語」「動詞の時制」「助動詞の種類」を、

しっかり理解してないとすんなり出てこない表現だ、ってところですね。

なので、より英語を喋ってる感が出るのだと勝手に思っています。






昔、イギリス人と二人っきりで夜勤の仕事をしていた時、サッカーの話題になって、

"Manchester United would be willing to buy that talented player, wouldn't they?"

と、さらって言われたとき、お!Wouldn't they なんて、よく出てきたな、おい、って。



この場合、Manchester United というのがサッカーチームであることから、

固有名詞だけども複数系になるという前提がまず頭になければ、

主語となるTheyはすんなり出てこないし、Wouldn't って、そうそう使う機会無いし。

これをパっと言えると、あー母国語の人だ、って思ってしまうかなー。



これって、もしかすると、日本語に置き換えたとしたら、「て」「に」「お」「は」を

流暢に使い分けできる外国人の日本語みたいなものなのかなぁ、って。

「君が好きだ」と「君は好きだ」、「君がいい」と「君でいい」では大きく違うしね。






で、付加疑問文にはズルい手があって、この主語や動詞の時制を全く気にしないで

使ってもいい表現があるんです。

"innit?"
("イニット" と発音)

使い方は簡単。文の最後に全てこれを加えるだけ。



"You met him last night, innit?"

"That was a great night, innit?"

など。主語も時制も関係なく使えるので、ラクっちゃラクです。



が、

これはあまりおススメしません。



イギリスでは、この "innit" を使ってる人の言葉を「無教養の人の英語」だと感じるらしく、

自分の子供やパートナーに使ってもらいたくない、と思ってるイギリス人が多いのです。

気の知れた友人同士ならまだしも、初対面の人に使ったら、それはまるで日本語で言うと



「初めまして。今日、ここに来るのは初めてって感じ?緊張してる系?」



みたいな、拍子抜けな感じになってしまうというか、いや、もっと崩れた表現に

思われてしまうみたいなので、ラクさにかまけて使い続けるのは危険です。

やはり、その文にあった時制と主語を瞬時に判断して使う。ここが醍醐味なのです。






ということで、みなさまも付加疑問文、試してみてはいかがでしょうか?



ぬま~りお

0 件のコメント:

コメントを投稿