2018年1月25日木曜日

三年という月日

ご無沙汰しております。ぬま~りおです。

前回の投稿から3年と6か月が過ぎました。
それにはちょっとばかり理由がありましたことを紹介したく、
久しぶりに筆を執る次第です。

かなり重い内容になりますことを予めご容赦ください。








時は遡ること2014年の6月、前回の投稿で「イギリスで家を買ってみよう」を
更新した頃、我が家では嬉しいお知らせがありました。


結婚して7年目、待望の子供を授かったのです。
子供が大好きな妻とはしゃぐように喜びました。

妻の子供の好きっぷりはかなりのもので、バスや電車の中でわんわん泣き叫ぶ
よその子供を見ても、「うるさい」「親は何してるんだ」とは一切思わず、
「泣かない子より泣くだけ元気な証拠だわ」と、笑顔で見てたほど。

年齢もちょうど30歳を迎えた年で、妻の体もまだ負担が少ない時期に授かり、
喜びもひとしおでした。




妊娠12週目のエコーではその姿もしっかり確認、心臓もパクパク動いてました。
予定日は翌年2月6日と設定されました。

イギリスは基本的に医療は全て無料、妊娠・出産に関わる全てが無料である上、
妊婦さんは妊娠が分かってから産後1年まで、処方薬や歯医者も全て国が負担します。
毎月の検診もありますが、その代わり、エコー写真は出産まで2回しか撮りません。

良くできた子で、妻のつわりは殆どなく、仕事にも支障がありませんでした。
むしろ、お腹が大きくなるまで、同僚は全然気が付かなかったようです。



血液検査でダウン症の心配もなし、異常値は全くみられず母子ともに健康そのもの。
妊娠20週目のエコーでは男の子だということも分かりました。

色々と無精は我々夫婦は、ちょっとずつちょっとずつ、ベビー服のおさがりを
もらったり、ベビーカーやチャイルドシートを買ったり、少しづつ準備を進め、
部屋の模様替えをして、ソファーも新調して、生活環境が変わっていきました。


会社の同僚には、私の好きなサッカーチームのベビー服をあしらった
ナッピーケーキをもらって、あとは予定日を待つのみでした。



年が明けて2015年、臨月を控えた妻は予定日の3週間前から産休を取り、
家でのんびりと過ごす日々。

定期健診では、ちょっとサイズが小さめとは言われたものの、
お腹の中で暴れまわり、ガンガン蹴ってくる赤ちゃんが、いつその産声を
聞かせてくれるのか、出産への不安と同時に楽しみでいっぱいでした。

2015年1月21日、38週目の検診では心音もバクバクと大きく聞こえ、
「次の検診は無いわねー、もうあとは出産のみよ」と病院で言われました。
まだ名前も決めてないねー、顔見てから決めようか。そんな話をしてました。






その二日後、1月23日のことです。






私が社外研修に出ていた日、午後くらいに妻から連絡がありました。
「なーんか、今日、動きが悪いみたい。不安だから病院行きたい」
急いで帰宅して、簡単な身支度だけして車で病院に向かいました。






マタニティー専用の救急センターを訪ねて、早速エコーで検査。
なぜか、二日前まで心音バクバクだった赤ちゃんから何も聞こえませんでした。



15分くらいかけて一生懸命に調べてくれたお医者さんから、



「Sorry, he passed away」(残念ながら亡くなりました)



そう告げられました。






考えもしてませんでした。

臨月まで育ち、パンパンに大きくなった妻のお腹の中の赤ちゃんが
どうして亡くなることがあるのか。

頭が真っ白になり、そこから2時間近く、二人しで泣き続けました。

日本の両親にも電話でその旨を伝えました。
誰もが信じられないその報告に、電話でも泣き崩れました。



しばらくしてお医者さんから薬を渡されました。
それは陣痛促進剤。自分から破水させることの出来なくなったお腹の赤ちゃんを
産み落としてあげるには、陣痛促進剤で出産をしなければなりません。

その晩は一度帰宅し、翌日に病院に来るように言われました。





後日、日本で看護師経験をした友人から聞いた話では、
日本ではこういった場合、精神的苦痛を考慮して帝王切開で赤ちゃんを
お腹から取り出すという選択をする病院が多いようですが、
本来はお腹の痛みを伴った出産を推奨すべきなのだそうです。

というのも、出産の精神的苦痛を和らげる一方、これまでお腹にいた子が
気が付いたら居なくなることで、その後の空虚感が大きすぎるため、
赤ちゃんを授かったという事実を出産を通して記憶に残す方が、
酷なようですが、妊婦さんにとって良いのだそうです。

イギリスでは、帝王切開は「手術」と分類され、自ら望んでの帝王切開は無く、
本当に必要な時にだけ医者の判断にて施術されます。






帰宅した我々夫婦。

これまで見えていた景色が一変しました。

山積みになったベビー服、ベビーカー、チャイルドシート、新調したソファー。
全て、生まれてくる赤ちゃんのために整えた環境の中、
やり切れない思いでまた泣き続けました。

とりわけ、お腹の中にまだ赤ちゃんを残したままの妻は、
その晩眠ろうにも眠れず、ただただ時間が過ぎるのを待ってました。



翌日、生まれたら連れて来ようね、と話し合っていた近所の公園で
簡単なピクニックをしました。1月の寒い中、ベンチに座って、
景色を眺めながら、サンドイッチを食べました。

「ごめんね、、、ここで一緒に遊ぶ予定だったのにね。ごめんね・・・」

もう、一生に流すであろう涙の半分以上が出たのではないかと思えるくらい、
この数日間は何をしても辛かった。





夕方になり病院に行きました。

基本的にイギリスの病院では個室入院は無いのですが、我々のような状況になった
妊婦さんが使える用の個室があり、そこで再度、陣痛促進剤を服用しました。
ほどなくして陣痛が始まり、妻は出産体制に入りました。






赤ちゃんが自ら動かないということから、通常の出産よりも痛みも強いようで、
妻は何度も何度も迫る陣痛の波に耐え、それはもう一緒に付きそう私には
想像の出来ない苦しみの表情を浮かべていました。

通常の出産では赤ちゃんに影響が出るということで使用することは無い
モルヒネまで投与し、10時間近い格闘の末、ようやく出産となりました。






10か月も待ちに待った息子の顔は、それはそれは可愛くて仕方ありません。
体重2,200グラム、少し小さめで生まれた赤ちゃんと大差ありません。

のちに読んだ本によると、胎内で亡くなった赤ちゃんは、少しでも母体に
負担をかけないようにと、自らの体を少し萎ませるだとか。
それを考慮するのであれば、体重はもう少し大きかったのかもしれません。



可愛い可愛い我が長男。

しかし、呼吸することはありませんでした。

産声を聞く事も出来ませんでした。

力強く指を握り返すこともありませんでした。




※写真が不適切でしたら削除致します






私は妻に感謝しか出来ません。

この赤ちゃんを、ちゃんとこの世に出してあげれたのは、妻の頑張りがあってこそ。
生を授けることは出来ませんでしたが、ちゃんと我々夫婦のもとに
しっかり舞い降りてきてくれました。



それが、2015年1月25日、ちょうど三年前の今日になります。







赤ちゃんがお腹の中で亡くなることを、その週数によって以下に分類するそうです。

0週~23週: 流産 (Miscarriage)
24週~40週: 死産 (Stillbirth)

我々は死産証明書 (Stillbirth Certificate)を病院に発行してもらいました。
これが無いとお葬式をあげることが出来ません。



イギリスでは、大人でも、亡くなってすぐには火葬や土葬を行いません。
数週間は霊安室にて休ませ、諸々の手続きの後、おおよそ2週間後に実施します。



本当は日本に連れていって火葬したいと考えたのですが、輸送の手続きなど
かなり大変である上、赤ちゃんの体は筋肉もしっかりしていないため、
移送中に傷つけてしまう危険性がありました。

仕方なく、イギリスで火葬、遺骨は日本のお墓に入れようということに
なったのですが、イギリスの火葬は灰にするまで残さないのが原則のようで、
出来る限りお骨を残してもらえる火葬場を探しました。
(法律で火葬温度を下げることが出来ないため、火葬時間を短くすることで
遺骨として残してくれる火葬場があります)

本来、そういう相談を受け付けるところではないのですが、日本大使館に電話で
問い合わせをしたところ、3件ほどの葬儀社を案内してくれました。
うち1社は懇切丁寧に対応してくれたので、その会社に全てを依頼しました。

イギリスでは未成年者の葬儀は原則無料で、葬儀社は費用請求をしません。
ただ、せっかくなのでしっかりとした棺を頼んで、そこだけ有料としました。



病院が発行した死産証明書を持って、その地域の市役所に行きました。
そこで死産届けを出し、土葬及び火葬許可証 (Certificate for Burial or Cremation)を
発行してもらうのですが、この死産届けの際に赤ちゃんに名前を付けられます。

せめて、この世に来てくれた愛息子に与えられるのは名前だけ。
決めかねていた候補から一つ選んで、登録しました。
これで、イギリスの役所には彼の名前がずっと残ることになります。



死産届けを出す窓口は、出生届を出す窓口と同じでした。
(予約制なので、出生届を出す人と同じ時間帯にはならない仕組みです)

市役所を出る際、我々は誓いました。

「いつか必ず、この子の弟か妹の出生届を出しにまたここに戻ってこよう」

と。






土葬及び火葬許可証を葬儀社に提出、火葬の段取りが整いました。

式は2月6日。

奇しくも、出産予定日でした。





日本からお互いの両親も渡英してもらい、家族総出で見送ることになりました。



今でもこの光景は忘れません。

自分の息子が火葬に出される一部始終。

三年が経った今でも、たまに夢の中に出てきて、

「お父さん、熱いよ」

そう叫ぶ息子に何も出来ない。

ごめん、本当にごめんね。

でも、お父さんもお母さんも、君を授かって本当に幸せだよ。

まだ少し先になるけど、必ずそっちに行くから待っててね。

そう、心の中で繰り返し繰り返し唱えています。






火葬場の煙突から見える煙は、大空高く舞い上がりました。

ヒースロー空港に近いため、飛行機がよく往来します。

色んなところに旅行に出てくれたらいいな、と。






こうして、激動の2週間が過ぎました。






しかし、本当に辛いのはここからです。



妻は引き続き産休で体と心を休める時間です。
両親も帰国した後は、私が妻の面倒を見ながら会社に出ました。
家から一歩出ると、街にはこれまで気が付かなかったほど
子供をいっぱい見かけます。

実に辛い。

公衆トイレに入ると、子供用に低めに設置された小便器を見かけ、
そんなものですら、息子が使う姿を想像してはまた涙が溢れてきます。



SNSも残酷なものです。

いいね!をする人は全く気にかけていないんでしょうが、
自分のタイムラインに無造作に出てくる子供の写真、妊娠報告、出産レポ。
気が狂いそうになるほどまた涙が溢れてきます。

事実、妻は暫くの間Facebookアプリも削除し、
一切のSNS環境から身を引きました。

38週目を過ぎて死産に遭う確率は交通事故よりも低いそうです。
かなりマイノリティーな我々は、SNSというマジョリティーからは
身を引くということしか、この苦痛から逃れる手はありませんでした。



その後、火葬場にて発行してくれた火葬証明書を持って遺骨とともに日本に一時帰国、
まだ自分たち夫婦がどのお墓に入るかすら話し合ったことがなかったので、
しばらく考えましたが、私の祖父・祖母の眠る墓に一緒に入ってもらいました。

法要も済ませ、戒名もつけました。

死産の場合、名前もつけず戒名もつけない、という方が割かしいるそうですが、
我々夫婦は彼の存在を忘れなくないので、どちらもつけることにしました。

死産した赤ちゃんには「~水子(すいじ)」という戒名がつけられます。
また、出産後一年内に亡くなった子は「~狭子(きょうじ)」となるそうです。

お墓の横に彫られた戒名をよく見ると、同じような悲しみと向き合うことになった
夫婦が思ったよりもいることが分かります。












時は経て、2016年7月、新たな命を授かり、無事生まれました。


前の子とそっくり。当たり前かもしれませんが、そっくりでビックリしました。



そして、妻と誓ったあの市役所に出生届を提出しました。
ちゃんと、お兄ちゃんと同じところです。



ようやく、待望の子育てです。

子育ては大変ですが、前の子の分もあるので、弱音は吐けません。
大変なことも全て引っくるめて幸せだと思っています。

その一方、この子に愛情を注げば注ぐほど、前の子に何もしてあげれなかった、
という感情も出ることもしばしば。涙腺がまた緩みます。






子育てで奔走している中、ふと妻が言いました。



「そういえば、昔書き始めたブログってどうしたの?」



かくかくしかじか、前の子のこともあって全く手を触れていない、
ということを妻に伝えたところ、



「もしかしたら、同じ状況に遭遇して困っている人がいるかもしれない。

特に、こういう事はネットでもどこにも情報は見つかりにくいから、

うちらが経験してきたこと、手続きだったり必要書類だったり、

紹介するブログ、書いてみたら」



という助言をしてくれたのです。







参考にしてもらうような人が出てこないことを願いつつ、
三年という月日が経った今日、一つの節目としてこのブログを更新しました。





これを機に、また不定期ながらブログ活動を再開してみようかと思っています。



長文、読了頂き感謝です。



ぬま~りお

2014年7月9日水曜日

イギリスで家を買ってみよう - その4 「購入編」

 
どうも、ぬま~りおです。

前回の投稿から1ヶ月以上経ってしまいました。。。
そうこうしているうちにワールドカップも始まり、もう準決勝となりましたね。



さて、今回で完結編としたいと思います。
イギリスで家を買ってみよう、購入編でございます!



順序はボチボチ変わる場合もありますが、一般的には以下の順番です。



① 希望の家に入札する

不動産を通して購入する場合、希望の家を決めたら入札をします。
他に購入希望者が居なくても、この額で購入したいという値段を提示します。
オーナーはそれを見て、落札価格を決めます。

ここがかなり苦戦するところと言われています。
(私は経験していないので分かりませんが・・・)

あまりにも高く設定しすぎると、後々、Surveyorが調査に入った際に
価格相応とみなされず却下される場合もあり、
でも他の購入希望者の額よりも少ない提示だと、落札できないことも。

ただ、少ない額でも落札できる場合もあり、例えば、
投資目的で購入する人の場合、土壇場になってやーめた、ってことも
ありえるため、そうなるとオーナーもSolicitorに依頼して書類作りを
進めてた後にご破算になってしまい、お金がかかってしまうことも。

なので、投資目的より、実際にその家に住むという人、特に、
現在住んでいる場所からの退去期限が近い人の場合は、
絶対にドタキャンされることもない、という点から、オーナーも安心して
手放す、ということもあります。そうなると低い値段提示でも落札可能です。

要は、オーナー、他の購入者との駆け引きがあるわけです。



② Mortgageを申し込む

この、Mortgageの申し込みのタイミングと、①の落札のタイミングというのが
ほぼ同時進行、または②が先に来る場合もあります。
金融機関に、いくら位の家に対して入札していて、こういった商品でMortgageの
借り入れをしたいという希望を出します。

申し込みに際して、事前にアポを取る必要があり、これがまた2週間後に
設定されたりする場合も多いので、早めに実行しなければいけません。
更に、申し込みをした後、金融機関は本当にこの人にこの額を貸しても
大丈夫かどうか、という審査を行います。これも長い。。。

提出すべき書類は、一般的に
・ 過去3か月分の銀行口座のステートメント (出入金履歴)
・ 過去半年分の給与明細
・ 過去3年分のP60 (いわゆる年度末調整の記載された明細書)
・ パスポート ※外国人の場合

当然ですが、他の金融機関からの借金まみれの人に貸すわけにもいかず、
その人の過去の貸借履歴を全て調べる、ということです。
この審査に2週間、その審査結果を聞くアポ取りに1週間とかかかるため、
かなり前倒しで進めていかないと、①の入札でオーナーがキャンセルすることも。

なので、同時進行というより、むしろこちらを進めるのに力を注ぐ必要があります。

ちなみに、我が家の場合、日本人同士の婚姻関係にあるため、
英国内での妻の苗字変更に強制力が無かったことから、
 銀行口座 → 旧姓
 運転免許書 → 今の姓
 パスポートの表紙 → 旧姓
 ビザの登録名 → 今の姓
という状態で生活を送っていたのですが、金融機関からは、
二つの名前で架空口座を作って、他に借金している可能性があるのでは、
という嫌疑がかかりました。。。

これを機に、妻の銀行口座の名前変更、パスポートの更新を実施しました。
当然、銀行の名前変更するには、日本の婚姻関係を証明する
英語の書類(日本大使館で発行可能)を取得する必要があり、
その申請のために親に戸籍謄本を取ってもらったり、と、、、
まぁ、本当に何重にも手がかかりましたし、時間もかかりました。

ですので、結婚で苗字を変えた人は、こういったケースも起こりうるので、
出来るだけ早いうちに対処しておいたほうがいいです。



③ Surveyorによる査定

Mortgageの申し込みをすると、ほぼ同時にSurveyorの手配が行われます。
大体の場合、金融機関が提携しているSurveyorがアサインされます。
自分で探してもいいですが、その金融機関が認める資格があるかないか、
などの条件を確認しなければいけないので、そのまま手続きする方が楽です。

依頼すると、1週間くらいしてSurveyorが購入予定の家に行きます。
家の内装、外装などの点検項目をチェックし、入札した価格に適した
家であるか、というのを査定します。

これは、法外な値段で家の売買をするオーナーを取り締まるためのようです。
この査定でNGとなった場合は、購入手続きもここで白紙になります。



④ Solicitorの手続き

家の査定が終わると、1週間くらいでその結果が金融機関に渡ります。
OKであれば、各種書類作成をするSolicitorの手続きに入ります。

Solicitorも、その金融機関が提携している会社がある場合が多く、
そのまま頼んでしまうことも出来ますし、自分で探したSolicitor
に依頼することも可能です。

ここからが本当の勝負です!

オーナー側にもSolicitorを立てる義務があり、双方のSolicitor同士で
必要書類を作成し、必要な署名だなんだと、色々なやり取りが行われます。
当然、購入者も、何度か呼び出されるなどして、署名を書かされます。

親でも家族でもない第三者による署名が必要な書類もあったりと、
もうー、それはそれは、大変な道のりです。
私たちの場合、頭金の捻出に協力した両親からの送金記録、
両親たちのパスポートのコピーなどまで要求されました。。。

後で聞いた話ですが、うちらをトンネルにして海外投資家が国外に居ながら
イギリスの不動産を不正に購入するのではないか、といった疑いが
かかるためらしく、両親からの「息子・娘が居住する家として協力した」
といった一筆まで書かされました。

この書類作成、一方のSolicitorの動きが悪いと、そこで全部が止まったり
することもあり、本当に手続きに時間がかかります。
家を購入する人が一番ストレスを感じるプロセスです。。。
平均して、1~2ヶ月くらいは、これに時間を割かれると思ってください。



⑤ ついに鍵を手に入れる!

イギリスで家を購入する場合、誰も彼もが口をそろえて言うのが、
その家の鍵を手に入れるまでは油断をするな
です。

Solicitorの書類が最終段階まで来て、いきなり「やーめた」と
オーナーが一方的にキャンセルすることもあります。マジで。
そうなると、それまでにかかったお金、全てが水の泡、白紙になります。

このキャンセルによって被った損失は、相手に補填してもらうことは出来ません。
なので、最後の最後、鍵を貰うまでは購入手続きが完了してない、
いつ何が起こるかわからない、と思っていたほうがいいです。



途中、Mortgageを組む中で、金融機関によっては、
 ・生命保険
 ・家の保険
への加入が必須になる場合もあります。
生命保険では、万一、死亡した際には、保険金によって残りのMortgageの
返済に充てる、といった内容まで書かされたりします。



といったことで、これで全てでございます。
長く遠い道のり、でも、一度購入してしまえば、自分の思う通りに内装を変えたり、
自由に住むことができます。Mortgageの返済は残りますが、家賃はもうありません。

なので、もし機会があって、準備が整ったならば、購入するのもいかがでしょうか!



数ヶ月に渡っての投稿で申し訳ありませんでした。。。

次回は、サッカーのことでもボヤいてみます。



ぬま~りお
 

2014年6月9日月曜日

イギリスで家を買ってみよう - その3 「準備編・銀行選び」


どうも、ぬま~りおです。



さて、今回は銀行選び編です。

日本でも金融商品は数多く出回っていると思いますが、ここイギリスも多い!
いわゆる都市銀行というかメガバンクと呼ばれるところだけにとどまらず、
郵便局やらなにやらって、本当にMortgageの種類が多い。

Mortgage選びを手伝ってくれるAdviserという仕事もあって、
その人に依頼すれば、かなり自分の要求に見合う商品を教えてくれます。

が、私は自分で色々と調べましたよ。そして自分で決めました!

なので、それをちょっと紹介します。



① 借り入れ上限額

各金融機関のホームページに行って、Mortgageのページを見ると
借り入れできるローンの限度額を計算することが出来ます。
これは金融機関によって幅があるので、予め調べておくのがいいでしょう。

ここでは、自分の収入、家の値段、用意できる頭金などの項目を入力し、
いくらまでなら貸し出ししますよ、という値段がはじき出されます。
もし、夫婦共働きで、共同名義で借りるのであれば、上限も増えます。

買いたい商品があったとしても、まずこれをクリアできなければ借りれません。
大きい銀行であれば貸し出し上限も若干多く、小さければ若干少ないです。



② Capital RepaymentかInterest Only

Mortgageを借りる場合、特に初めての家を購入する場合(First Time Buyer)は、
最初の数年は、その殆どを利子で持っていかれてしまいます。
銀行としても、貸してすぐ売られてしまっては利益になりませんのでね。

で、商品の中で、「利子だけ支払う」という選択肢もあります。
要は、借りた元本が全く減らないで利子だけ支払い続ける、ということ。
これがInterest Onlyで、利子と元本返済がCapital Repayment。

ロンドンでは家の価格が徐々に高くなってきているので、利子だけ払って、
数年後には売ってしまおうという人も少なくありません。
ですが、しばらく根を張って住みたい人は、元本が減らないと困りますよね。



③ Fixed RateかTracker Rate

次に、ローンの支払いに関して、固定制のFixedか、変動性のTrackerまたは
Variableという種類があります。

Mortgageでは、仮に30年ローンを組んだとしても、最初は数年分の契約になります。
これも商品によってマチマチですが、2年から最長でも5年。
そのあと、Re-mortgageと言う形で、同じ金融機関で更新するか、
より割りのいい他の金融機関に乗り換えることも可能です。

その最初の数年間、支払いを固定で組むか変動で組むか。

Trackerは、イングランド銀行が定めた金利の上げ下げによって変動するため、
うまくいけば少ない支払いで済むけど、多く支払う可能性もあります。
Fixedであれば、利子が若干変動しても、支払う額は一定です。



まだこれ以外にも細かな商品項目はありますが、どの金融機関も必ずこの3つが
出てきます。しっかりと調べて、どの金融機関が自分の支払い能力に合って、
どれだけの期間住むつもりか、などのニーズと照らし合わせて、自分にあったものを
選ばなければいけません。

ちなみに、私の場合は、自分だけの支払いでは家の値段には届かなかったので、
仕事をしている嫁と共同名義にして借り入れ上限を上げ、利子だけは嫌だったので、
Capital Repaymentで、変動性にリスクを感じたのでFixed Rateで2年にしました。
2年後には、またFixedにするかTrackerにするかを決められます。



また、月々の支払い額や利子は、当然借り入れ金額、用意できる頭金によって、
かなり差が出てきます。

例えば、20万ポンドの家を買い、Capital Repaymentで25年ローンを組むとします。

頭金を5万ポンド、つまり家の価格の25%を入れるとすると、
月々の支払い額が900ポンド、うち利子が350ポンドだとします。

ここで、頭金を2万ポンド、つまり家の価格の10%だけ入れるとします。
すると、月々の支払い額が1,100ポンド、うち利子が450ポンドになったりします。

要は、頭金が少なくてリスクの高い貸し出しには、それなりに回収を
しなければいかんのです。銀行としては。

ここが、頭金をより多くかき集めたくなる重要なポイントなのです。



もし、ここがいいなー、でもどうなんだろう、実際は、って思ったら、
その金融機関に電話して、アドバイザーと話をするのがいいかもしれません。
相談の時点ではまだ契約でも何でもありません。なので気軽にアポとって、
自分の収入や状況を説明して、ベストな商品を聞いてみるのもいいです。

私も、事前にネットで調べて比較して、3社に絞ってから聞きに行きました。
ネットに書いてある情報そのままを説明されることも多いですが、
結構、親身になって聞いてくれる人が多いです。ま、向こうは営業ですんでね。

ちなみに私は、結局自分のメインバンクを選びました。
たまたま自分のニーズにあった商品があったという点と、頭金を入れるにあたって
送金の手続きなんかも不要だったので、そこに決めてしまいました。



ということで、重要な銀行選びが終わりました。
家の目星もつきました。支払いに関するメドも立ちました。
じゃあ次は、実際に手続きに入りましょう!

なので、次の日記では、購入手続き編にしたいと思います。

 

2014年5月27日火曜日

イギリスで家を買ってみよう - その2 「準備編・諸費用」


さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが、イギリスで家を購入する・その2です。

「準備編」ということで、色々と準備しておいたほうがいい、知っておいたほうがいい、
諸費用に関してです。



家を購入するにあたって、当然、諸手続きに費用がかかります。
以下が最低限必要な項目です。


[銀行に支払うお金]

① Deposit (ローンの頭金) ・・・ 多ければ利息は低く、少なければ利息は高いです
② Mortgage Booking Fee ・・・ ローンを組む時に必要な手続き料金
③ Completion Fee ・・・ ローンが最終的に合意に至った時点で発生する手続き料金

[銀行以外で発生するお金]

④ Surveyor Fee ・・・ 家を査定し、修繕が必要か、適正価格かを審査する費用
⑤ Solicitor Fee ・・・ 法的書類の処理を実施する司法書士・弁護士にかかる費用
⑥ Stamp Duty ・・・ 購入にあたり国に収める税金

[必要に応じて発生するお金]

⑦ Estate Agent Fee ・・・ 家を紹介した不動産屋に支払う費用
⑧ Mortgage Adviser Fee ・・・ ローンの選別を手伝う業者に支払う費用


日本で家を購入するのも、諸手続きが必要だと思いますが、
こちらイギリスでも、やれ何が必要だって言って、色々と費用が発生します。
なので、これがいくらくらいかかるのか、事前に知る必要があります。



① Deposit

家の価格に対して、何%の頭金を入れることが出来るのか次第で利息が変わります。
各銀行・金融機関は、Mortgageに関するあらゆる商品を発売しています。
利息も金融機関によって様々。なので、Mortgage選びは非常に慎重になります。

昔は頭金無しのMortgageも組めたそうですが、リーマンショックなどの煽りもあり、
頭金が無い人は貸付をしないことになっているため、必ず頭金は必要です。
最低、5%からで見つけることが出来ますが、銀行もリスクを踏みたくないので、
殆どが10%、15%以上からの受付になっている商品ばかりです。

となると、例えば30万ポンドの家を購入し、ローンの頭金を10%にすると、
Mortgageを借りる際にはまず3万ポンド (約500万円)の頭金が必要になります。
ですので、自分が買いたい物件、用意できる頭金を見極めなければいけません。

頭金は多ければ多いほど、銀行も貸付負担金額が減るので、その分、
利息も低く設定してくれますが、少なければリスクを補填するために利息が高くなります。
なので、頭金は多ければ多いほど、後の負担が少なくなります。


② Mortgage Booking Fee

ローン貸付の予約をする際に発生する料金で、銀行によって設定が様々。
ワンオフの支払いなので、もし購入手続きが途中でキャンセルになってしまったら、
このお金は返ってこないので要注意です。

かなり幅がありますが、大体、100ポンドから1,000ポンドくらいが目安です。
これも、Mortgageの形態によって、多く支払えば特典がある、などの違いがあります。


③ Completion Fee

全ての手続きが終わってローン開始になるタイミングで、発生する料金です。
30ポンド程度と、そこまで高い値段ではありません。


④ Surveyor Fee

イギリスの家は、新築で購入できることは非常に稀で、大抵は既にある家を
購入することになるのですが、築年数が100年を超える物件が多いこの国では、
購入予定となる家を、購入者が審査しなければいけません。

これは法的に必要な手続きで、どんな物件でも必ず必要です。
修繕箇所が必要じゃないのか、適正価格で販売されるのかの見極めがなされます。
もしここでNGとなった場合、家は購入できず振り出しに戻ります。

個人でも手配可能ですが、Mortgageを貸し付ける銀行側に依頼するのが楽です。
値段は200~300ポンドくらいで、審査する人が30分ばかりその家を検査して、
書類を作成して、銀行・司法書士に提出してくれます。


⑤ Solicitor Fee

物件購入にあたって、各種法的な書類手続きがあり、それを全て作成・提出して
くれるのがSolicitorです。日本語で言うなれば司法書士の方、というところでしょうか。
弁護士ともちょっと違いますが、こちらの法的な資格を持った人ということです。

購入する側・販売するオーナー側と、双方ともにSolicitorをつける義務があり、
両Solicitorが必要書類の提出をして、初めて公式に購入手続きができます。
個人で依頼することも出来ますが、銀行に紹介してもらうことも出来ます。

料金は、これもかなりマチマチですが、私が支払ったのは1,500ポンド (約25万円)で、
相場もこのくらいだと思います。


⑥ Stamp Duty

いわゆる、物件購入税です。これは国に支払う税金で、逃れられません。
この税金は、物件の価格に対して何%、といった形で額面が決まります。

現在の法律では、25万ポンド以下の物件は1%の税金、これを1ペンスでも
超過した場合は、3%の税率に変わります。この差額はかなり違います。
要は25万ポンドの家なら2,500ポンドの税金のところ、もし26万ポンドの価格になると
税金は7,800ポンドになります。その差5,000ポンド (約85万円)以上!

なので、この税率を気にしながら、家の価格設定を見る必要があります。


⑦ Estate Agent Fee

物件を紹介してくれた不動産屋に支払う手数料で、これも会社によりマチマチ。
大体は、物件の価格に対して1.5%を支払うようになっているようです。
なので、もし20万ポンドの家であれば、3,000ポンドが手数料になります。

尚、私は、前のオーナーから直接購入した個人売買だったため、
不動産屋を通さずでした。ので、この費用はかかっていません。


⑧ Mortgage Adviser Fee

先述の通り、Mortgageの商品の多さは様々で、大手銀行以外でもあらゆる
金融機関で取り扱っています。なので、自分の収入、準備できる頭金などから
どれがベストの選択なのか、見極めが非常に難しいです。

そういった中、そのMortage選びを手助けしてくれる業者がいます。
大体、100~200ポンドくらいの値段で、自分の情報を渡せば一番いい条件の
銀行または金融機関を選んでくれます。

尚、私は自分で色々と調査して、自分のメインバンクにMortgageを頼んだので、
この料金も発生しませんでした。


と、こんなわけで、色々と事前準備で知っておいた方がいいですね。
恐らく、この辺りを知ったところで、あー無理だなー、とか、いけるかもー、とか
判断されるのかなー、と思います。



ということで、次回は銀行選びに関して書きたいと思いますー。

 

2014年5月16日金曜日

イギリスで家を買ってみよう - その1 「家選び編」


どうも、ぬま~りおです。



イギリスの物価と日本の物価、どちらが高いか、なんてよく聞かれることが
あるのですが、それは本当に物によってマチマチだとしか言えません。

あえて言うなら、イギリスでは比較的、「手の込んだもの」は高いです。
外食は結構しますし、食品も加工品は高いです。が、野菜などの食材になると
日本のスーパーで見る値段よりも全然安いです。
多分、日本では「サービス」の一環になっているような工程でも人件費がかかる、
だから値を上げる、の図式になっているのだと思います。



で、物価を話す際に次に出てくるのがイギリスの家賃。というかロンドンの家賃。
これは東京のそれと比べても相当なもんだと思います。

私が学生として渡英した2005年当初、1ポンドの為替レートは230円ほどでした。
お金も無かったし、一人暮らしなんて到底無理。
なので、3ベッドルーム・共同キッチン・共同バス&トイレを3人でシェアする
「フラットシェア」をしたのですが、それでも一人あたり月500ポンド。
当時の日本円で月約12万も払って、ロンドン中心から外れた場所でシェア生活。

なかなか高いぞ、これ!

就職して、ようやく金銭的に余裕が出て、一軒家を借りたけど、やっぱり家賃はキツイ。
というか家賃って、大家さんの懐に入るだけで、自分へのリターンは無い。
嗚呼、この家にこれまで住んできた期間の家賃を合計すると幾らになるんだろうか、、、
なんて考えたらもう悲しくなってきてました。
それなら、家、買っちゃえばいいじゃん!ローンは自分への投資だ!

ということで、昨年12月にロンドンに家を購入したのですが、自分の備忘用としても
その経緯、費用、プロセスなど、ブログに記しておきたいなー、と思ってみました。

まずは、家選び編。



<家を買う条件>

国籍は全く関係ありません。とにかくお金があれば買えます。当然か。
でも、誰もがそんな富豪ではないので、やっぱり銀行からお金を借ります。
家のローンのことを、こちらでは『Mortgage(モーゲージ)』と呼びます。
銀行が外国人に大金を貸すのにはやはり条件があります。

「滞在期間中に返済してね」

当然ですよね。借りるだけ借りてさよならーは無理です。
なので、イギリスの銀行で外国人がローンを組むにあたって、滞在ビザの
確認は必ず行われます。

家のローンは、大概は20年ローンなど長期で組まれることになることになるので、
もうその時点で『永住権』を持っていることが大前提になるでしょう。

ちなみに、オーストラリア人の友人が、5年間という労働ビザで証券マンとして
イギリスに滞在して、稼ぎはかなりのものだったけどやはり半分以上は
銀行から借りなければいけないので銀行に問い合わせてみたところ、

「いいですよ、5年内に返済していただけるのなら」

とのことだったそうです。。。んな、5年で返せるような買い物なら、
最初っから銀行で借りたりしないし。

というわけで、どこかの石油王だったりしない限り、こちらで家を購入するなら
永住権を持った人、というのが家を買う条件になるのかなと思います。



<家を探そう>

銀行やら司法書士の手続きやらは後ほど、嫌と言うほど関わってくるわけですが、
とりあえずは家を探さなければいけません。

ロンドンの住宅エリアを歩いていると、家の前にこんな看板を見かけることがあります。


For Sale』と書いるなら、この家は、現在売りに出てるということ。
ちなみに、『To Let』と書いてるものは、賃貸で入居者募集、という意味。
もし「このエリアに住みたい」という希望があるなら、ぷらぷら歩いていって、
こういった看板を探すのもいいでしょう。

実際に歩いてみて、危険なエリアかなー、とか、近くにスーパーがあるなー、とか、
そういったことも知ることが出来るので、原始的だけど割りといい探し方かも。

で、こういった看板には必ず不動産屋の名前と連絡先が書いてあるので、
そこに問い合わせてみるとか、その不動産屋のホームページを見て、
どれくらいの価格で売られているのか、というのをチェックする。

また、最近、「ロンドンで家探ししていて知らないヤツはモグリ」と言えるほど、
有名になっている検索サイトがあります。

Zoopla

このサイトの情報量はズバ抜けています。マジで。

Post Code  (郵便番号)を入れるだけで、その地域の家が、いつ、どのくらいの値段で
売りに出されたのか、今の相場は、といった情報が正確に分かります。
それだけじゃなく、その家の間取り、その地域近辺のあらゆる情報、
例えば学校までの近さ、病院、警察、犯罪率など、そこに行かなくても色々な
データを知ることが出来るので、まさに家探しにはうってつけ!

ちなみに、私が家を購入したあと、ふとこのサイトを見たところ、しっかりと
最終購入手続きが完了した日付で、実際に支払った値段が掲載されていました。
マジで怖い!どこから情報を得ているんだろうか・・・。

それでもやっぱりおススメなのは、その地域に実際に行ってみることですね。
というか、なんならその地域に引越しして、しばらく住んでみるとか。
私の友人で家を購入した人の殆どが、それまで住んでいた地域で買っています。
やっぱり、住めば都じゃないけど、どこにどんな施設、お店があるか、
どの道が危険か、夜は大丈夫か、などをよく知ったエリアで買うのが一番安心です。



<家のタイプと値段の相場>

イギリスの家は、いくつかのタイプに分かれています。

○ フラット (Flat)
いわゆる日本で言うところのアパート、というか、マンションです。
 ※英語でMansionと言うと、大邸宅って意味なので変な気分
日本で言う高層アパートはほとんど無いので、大きな家の中に
いくつか部屋があって、それを分譲で販売していることが多い。
値段は、他の家のタイプと比べると一番リーズナブル。
ざっくりした値段だと、15~20万ポンド(2500~3500万円)くらいかな。

○ テラス・ハウス (Terraced house)
日本で言うところの、長屋の家の一軒、といったところでしょうか。
隣りと家の造りはほぼ同じで、内部は左右対称になっていることが多いです。
こんな感じで、値段は25~35万ポンド(3500~6000万円)くらいでしょうか。


○ デタッチ・ハウス (Detached house)
まさに一軒家。隣りの家との間はしっかり空いていて、庭や駐車スペースもある。
ロンドン中心地で探すのはかなり至難の業。
こんな感じ。値段は、場所や部屋数によりますが、35万ポンド以上かな。


○ セミ・デタッチ・ハウス (Semi-Detached house)
言葉の通り、一軒家に二つの扉があって、別々に住む感じ。二世帯住宅みたい。
比較的ロンドンでも見つけることができます。
デタッチ・ハウスよりも部屋数が少ない分、若干お安め。


ロンドンに住んだことがある人ならご存知の通り、こちらでは新築の家を見かけません。
ここ最近、ロンドンオリンピック以降、高層ビルが建設されてきていますが、
かなり一握りな例で、それ以外の殆どが築50~70年以上です。
ちなみに私が買った家は築120年です。19世紀からあります・・・。
にも関わらずこの強気な値段!さすがです!

フラット以外の家に関しては、土地が含まれるかどうか、というのも値段を左右します。
土地が含まれることを「Free-hold」と呼びます。
上記で紹介したざっくりとした値段は土地付きです。
それを考えると、日本よりも安いかも、って思えるかもしれませんね。



ということで、次回は、実際に行動に移す前の準備編です。
 

2014年5月12日月曜日

プレミアリーグ 2013-2014シーズン 振り返り


どうも、お久しぶりです。ぬま~りおです。

4月には日本に一時帰国したりなんかしてバタバタしておりまして。

ようやく、ブログを書いたりしようかな、と。



さて、本日、イングランドのサッカー、プレミアリーグが最終節を迎えました。

結果としては以下の順位表。

※参照 BBC Sports


Manchester Cityが、2年ぶりに優勝したことで幕を閉じました。

ってことで、なんとなく今シーズンの振り返りを、ぬま~りお的観点で纏めてみます。


◆ シーズン前半

クラブ史上最高額の移籍金でエジルを獲得した我がArsenalがリーグを牽引。
Man Cityはホームでは抜群の支配をするもアウェーで取りこぼしがちらほら。
Chelseaは危な気なく勝ち点を積み重ねる一方、スアレスが開幕から7試合
出場禁止中だったLiverpoolはギリギリの試合をものにするなどで食いつく。

四半世紀以上も監督を務めたファーガソン前監督からモイズ新監督となった
Man Utdにも注目が集まったが、前シーズンに優勝を成し遂げたメンバーが
ほぼそのまま残留しているにもかかわらず、あれよあれよと黒星を重ねる。

マルチネス新監督になったEvertonも堅実に勝ち点を重ね、トップ4に食い入る
健闘を見せる傍ら、ベイルを放出した得た移籍金を使って多くの選手を獲得した
Tottenhamがどうしても勝ちきらない試合を続ける。

中堅チームでは、WBAが固い守備で上位組から勝ち点を奪う健闘を続け、
初のプレミアリーグ昇格を遂げたCardiffも必死に踏ん張る。
プレミア残留常連組だったFulhamとSunderlandは負けが続き、降格圏に。

最初に監督更迭に踏み切ったのはSunderland。つづいて年末には
Tottenhamがアンドレ・V・ボアスを解任して建て直しを図った。
2014年年明けはArsenalが首位で折り返す。



◆ シーズン後半戦

Liverpoolのスアレスが、出場停止が解けて試合に出場するようになってから破竹の
勢いで得点を重ねる。他選手に比べて7試合も出場試合が少ないにもかかわらず
圧倒的な得点力で得点王に。シーズン31得点。(Norwichのクラブ全体ゴール数が28)

この勢いの強いLiverpoolと対戦したArsenalが、まさかの1-5で敗戦をしたのを境に、
上位組み相手に大量失点で負ける試合を続け、Stoke、Swanseaといった中堅クラブ
相手にも勝ち点の取りこぼしを続け、首位陥落、タイトルレースから脱落。

一方、チーム全体の得点力の高さで群を抜いていたMan Cityが勝ち点を重ねるも、
アウェーでの弱さが続き、さらに安定したパフォーマンスのChelseaが首位に踊り出る。
Villa、Crystal Palaceといった相手に痛い黒星を喫するも、33節まで首位を維持。

下位ではFulhamが黒星を重ね続け、降格圏から一向に出られない展開。
途中まで健闘していたCardiffも軒並み勝ち点を落として最下位まで転落。
一方、監督交代を受けたSunderlandが最下位から一気に残留圏まで順位を上げる。

また、Crystal Palaceも、降格圏を行ったり来たりと低迷していたものの、
監督交代から一気にクラブの流れを変え、Chelseaに勝つなどで勝ち点を重ね、
見事残留確定まで順位を上げる。



◆ シーズン終盤戦

降格圏からの脱出に躍起だったSunderland相手にホーム黒星を喫したChelseaが
首位から陥落する。モウリーニョがChelseaを率いている間で初めてホームでの負け。
チャンピョンズリーグで勝ち残っていたため、試合数も膨らみ、失速をする。

途中からリーグ10連勝という破竹の勢いで猛追してきたLiverpoolが一気に首位に。
守備に脆さを抱えるものの、それを凌駕する得点力で勝ち点を重ねる。
FWのスアレスとスタリッジが得点ランキング1位と2位を独占する。

そこに粘り越して追跡するMan City。Liverpoolとの直接対決にも負け、
圧倒的にLiverpool優勢と思われる中でも、徐々にアウェーでも勝ちきる力を見せ、
最後の最後まで優勝が分からない状況に。

一方、タイトル争いから陥落したArsenalは来季CL出場権を確保すべく、
Evertonとの争いを続け、直接対決ではEvertonに軍配が上がるものの、
その後勝ち点を落とすことなく、Arsenalが4位以内を確実にする。

なかなか調子のあがりきらないMan Utdはついにモイズ監督を解任。
クラブ史上、半世紀ぶりの「解任」となった。さらに、来季のCL出場権も逃し、
ヨーロッパの舞台から姿を消すことに。



◆ 優勝まで

Liverpoolが24年ぶりの国内リーグ制覇まであと一歩、となった大一番、
ホームにChelseaを迎えた一戦が、Liverpoolの今シーズンのハイライトとなった。
チームを牽引してきたジェラードのミスなどで敗退。

この僅かな差で生じた勝ち点の浮き沈みの中で、固く勝利を重ねてきた
Man Cityが残り3節となったところで、3ヶ月ぶりに首位に躍り出る。
そして最後まで息切れすることなく勝ちを重ねたMan Cityが優勝する。



◆ 我がArsenalの総評

相変わらず夏の移籍では鈍い動きしか見せず、80億あると言われていた補強費に
ほぼ手をつけないままシーズン開幕を迎え、昨シーズンにギリギリ残留を果たした
Villa相手に、まさかのホーム開幕戦完敗を喫したことから全てが動いた。

毎年のようにエース選手の放出を続けるクラブが、初めてといってもいい、
世界トップクラスの選手、エジルの獲得に成功する。その額面は過去の移籍で
支払った最高額の3倍近く。まさに、大枚をはたいた買い物だった。

過去数シーズン、欧州全リーグの中でもズバ抜けたアシスト数を誇る
25歳の若きドイツ代表・エジルがクラブにもたらした効果は絶大だったと思う。
彼が何をした、というより、チーム全体が「今年は勝てる」という自信をつけた。

加えて、ここまで怪我などでイマイチその能力を発揮できていなかった
ラムジーが覚醒、中盤の支配力、フィニッシャーとしても大車輪の活躍を見せた。
ジルーも、供給されるパスの質に合わせてゴールを量産した。

それだけに留まらず、これまで課題となっていた守備の脆さも、メルテサッカー、
コシルーニーの二人のCBが抜群のコンビネーションを見せ始め、
リーグでも最小失点をキープし続けたのも首位快走の要因となった。

ただ、上位クラブ相手のアウェーでの試合ではその守備が著しく弱くなる傾向があり、
Chelsea、Man City、Liverpoolの3試合で17失点を喫する。
どの試合も、開始直後から猛攻を仕掛けられ、アッサリとリードを奪われる。

シーズン後半に入ると怪我人が続出。ウォルコット、ラムジー、ウィルシャーに続き、
スキル的にも精神的にも要となりつつあったエジルも怪我で戦列を離れると、
一気にそのパフォーマンスを下げ、質の悪いサッカーで下位相手に負けがこんだ。

唯一の救いとしては、FAカップ決勝まで進めたことと、4位以内で終えたこと。
特にFAカップは、Tottenham、Everton、Liverpoolという相手に全て勝ったことで、
一発勝負の試合における勝負強さを感じることが出来た。

最終的には、ヴェンゲル監督就任以降、18シーズン連続で4位以内で終え、
面目躍如となった形ではあったが、優勝したMan Cityでさえシーズンで6敗するという
拮抗した優勝争いの中でタイトル獲得できなかったのは実に悔やまれる。

確かに18シーズン全て4位以内というのは偉業だが、ここ最近10シーズン、
リーグ優勝をしていないことを鑑みると、ヴェンゲルの進退がそろそろ問われる時期
とも言えなくもないが、まずはFAカップに優勝できるかにかかっている。

ひとつ、大きくポジティブな点は、今いる選手たち、特に若いイギリス人選手たちが
こぞって複数年契約を残していることで、ラムジー、ウォルコット、ウィルシャーなど、
タレントのある選手は、高い確率で来季もクラブに残る。

今シーズンの自信を糧に、プラス夏の移籍で加入する選手の質によっては、
来季は更に良い結果を残せるのではないか、とサポーターは期待を寄せている。



◆ その他の特筆点

なんといってもLiverpoolの大躍進とMan Utdの急降下が最大の注目点。

Liverpoolはロジャース監督の元、去年からさほど面子を変えることなく、
あと一歩で24年ぶり悲願の優勝となるところだった。
特に、ヒルズボロの悲劇から25年という節目の年。選手の想いも強かったでしょう。

去年までは大問題児だったスアレスが、まるでメッシかと思わせる勢いで
ゴールを量産、スタリッジ&スターリングのヤングイングランド代表の二人も
それに合わせるように覚醒。まさに手がつけられない強さだった。

あともう一歩。本当に守備における致命的なミスが解消できれば、
来シーズンは本気で優勝もありえる、強いクラブになった。

一方、、、どうしたんでしょう。Man Utdは。

モイズ監督の選手起用、戦術などにケチをつける人も多いし、確かにここぞの時の
采配でおかしいな、と思う点も多々あったようだが、問題はそこではなく、
これまでの監督が放っていた存在感の強さがなかったから、と思う。

例えば移籍にせよ、ファーガソン元監督がいるだけで、他クラブのトップクラスの
選手達は、「あの監督の下ならさらに活躍ができる」といった大きな期待を持って
Man Utdを移籍先に選ぶところ、そういったものはもうなくなった。

さらに、これまで厳しい管理、監督指示の下にプレーしてきていた選手たちは、
まるで空気が抜けた風船のように、ここぞというところで緊張感を持たなくなった。
監督への不平不満を露わにし、チーム内での不協和音となった。

これまでのMan Utd、勝利のメンタリティーをもったチームというのは、
負けるかもしれないギリギリの試合になった時に、同点に追いつき逆転する。
粘り腰のあるメンタルの強さがあったが、もうこのチームにはそれがない。

Man CityやChelseaのように、莫大な資金で得点力のある選手を獲得し、それで
相手をねじ伏せる、というサッカーではなく、Man Utdは、チームの結束力があって
これまで優勝を重ねてきた。それが無い今、もはや他の中堅クラブと同じに見える。

しかし、ここまでの四半世紀、欧州サッカーを牽引してきたMan Utdが、
欧州の舞台から消えてしまうのは、いちサッカーファンとしても寂しい思いがある。
早急な対策は難しいと思うが、いつかまた、強いMan Utdを見たいと思う。





ふー。

長くなりましたが、そんなこんなで今シーズンも終わりです。



と、

来月からはついにワールドカップです!!!

サッカーがなくて暇だー!ってなることがない!なんて素晴らしい年なんだ!

体を酷使している選手達には申し訳ないけど、楽しみでございまする!





ぬま~りお

2014年3月22日土曜日

英語が出来る国・苦手な国・必要ない国


どうも、ぬま~りおです。

かなり不定期投稿になっておりますが、深夜にムショウに書きたくなった内容が

あったので書いてみますです。






「日本人は英語が苦手」



よく言われるこの言葉は、半分当たっているようで、半分ハズれている気がする。






言語学の観点などでは、やれ英語と同じゲルマン言語群に属する言語話者の方が、

使ってる文字、近いアクセント、語彙などの観点から習得が早いだとか、

その言語群から遠い言語話者には不利だとか、なんてこともあると思う。



確かに、ゲルマン言語群ではないラテン言語群でさえ英語に近い言葉が多い。

例えば、英語の「interesting」という単語。興味深い、面白いという意味。

これが各言語になると、

ドイツ語 → interessant

オランダ語 → interesant

イタリア語 → interessante

スペイン語 → interesante

ほぼ変わらないし、発音も大した違いがない。意味も同じ。

まさに興味深い。



日常生活でよく使われる挨拶や身の回りの名詞は言語によって大きく違うけど、

長い構成の単語、学術的な単語などは、共通なまま変化が無い。

アルファベットも同じなので、読解力も欧州言語話者の方がアドバンテージがある。



それに比べて、英語から一番遠い言語に当たるといわれているのが、

アラブ語、韓国語、日本語、なんだそうだ。

「だから、仕方ないよ、日本人にとって英語は大きな壁だ」

と、そう言われてしまえばそうかもしれない。



けど、日本人が英語に壁を作る要因はもうひとつある。

それは「必要ない」と思っているからである。

一昨年、南米に旅行したときにそれを感じたエピソードがある。






南米といえば、ブラジルを除く全ての国ではスペイン語が母国語。

スペイン語が全く喋れないので、やっぱり英語でやりくりしたわけですが、

ここで大きな差を感じたのです。



最初に行った国、ペルー。

首都・リマの空港を降りてみると、年代物の車が排気ガスを撒き散らしながら、

バスも箱乗り状態で、まるで古き時代の日本とも言えるような、まだまだ後進国、

いや発展途上である姿がうかがえる。

となると、自国の経済力を発展させるためには外貨の力が必要で、

観光客は大きな財源になる。なので、つたないながらも英語で話しかけてくる

ペルー人は多く、レストランに行っても、英語とジェスチャーでなんとかやりくりできる。

みんな温かい人が多くて、旅行者からすると安心する。

もちろん、経済的に貧困層もいるはずで、治安がいいとは言い切れないが。



次に行った国、チリ。

地図を見てもペルーと隣り合った国で、同じ雰囲気かと思いきやとんでもない。

首都・サンチアゴの空港を出ると、キレイな空港玄関に整った駐車場施設、

高速道路も整備され、都心に入ると高層ビルが立ち並ぶ。かなりの都会である。

道行く人の身なりもキレイで、ブランド店や有名チェーン店もよく見かける。

しかし、レストランや駅では、英語が全く通じないのである。簡単な単語ですら。

というのも、しっかりとした経済力が自国で補えるため、英語が喋れることが

仕事に直結せずに済む環境がある、ということだ。



同じ南米、スペイン語圏、隣り合ったペルーとチリではこうも英語に対する姿勢が

違うんだと感じた旅行だった。






これを日本に置き換えてはどうだろうか。






日本は第二次大戦の敗戦後、復興に向けて国民が尽力した。

その中でも教育という分野もしっかりと地盤を固めたことで、良い人材を育て、

経済力を高めることに成功したわけで、そのためにはこれまでになかった

高等教育を欧米から広く集め、それを日本語に翻訳して現場で使用した。

今では、殆どの学術書が日本語で書かれているため、英語を学ばずしても

修士課程を終えることが出来るようになった。



これはスゴイことで、まだまだ発展途上の国では、あるレベル以上の学問に

進もうとするなら、英語が読み書き出来ることが必須であるため、

いやおうなしに英語に触れなければいけない。

自国の言語で教育が受けられるのは幸せはことであって、これこそ先代が

後世に残した財産だと思う。

でも、それが故に、英語習得が必要ではない環境にもなったわけで。





なので、

日本人は英語が苦手

なのではなく、

日本人は英語が必要ではない

ということなんじゃないだろか、と。






小学校で英語の授業を必須科目にするとか、昨今のニュースで伝え聞くけども、

日本語の地盤が固まる小学生時分に日本語教育をおろそかにするのは私は賛成しない。

言葉は生き物だから、時代によって言葉も変わっていくものだと思うけども、

ご先祖が残した日本語の文化を、そんなに簡単に弱めてしまうのはいかがなものか、と。



それよりも、中学以降でもいいので「英語が喋れないと困る」環境をいかに作るか、

というのが一番効果的なような気がする。

「英語でなんとかしてやろう」「どう伝えればいいんだろう」「何とかしなきゃ」

という経験が、英語力を伸ばす一番の教材だと思う。



イギリスに住み始めた当初、ホストファミリーと住んで、日本人大家のフラットに住んで、

普段の生活でいっぱいに壁にぶち当たったけども、自分で家を借りた時に当たった壁は

それまでよりも巨大で、かなり自分の英語力を鍛えたと思っている。

電話線を引いたり、インターネットを引いたり、ガスが出ない、水道代の交渉、

大家への補修の依頼など、これを今自分がしないと生活がままならない、といった

環境があると、もう当たっていくしかない。誰かに頼めるわけでもない。

そうなると、どうやって説明したら納得してくれるのか、頭をフル回転させながら

その困難を乗り越えようと英語を搾り出す。それが英語力を鍛える結果になったと思う。



因みに、その環境にあった真っ只中、日本に一時帰国して歯医者の予約をした日、

朝起きてすぐベッドの中でしばらく「さて、英語でなんて説明するかな」って

頭の中で考えたこともあって、日本語でOKだと気付くのにちょっと時間がかかった。

それくらい、英語で何とかしてやろう、な環境に居たってことなんだろうかな、と。



なので、

「英語が苦手な言語に生まれた」

と、勝手に嘆くより

英語が必要な環境を探そう

という方向に向かえば、自然と英語力が育まれるのではないのかな。






あと、英語でしくじった時や相手に理解されなかった時でもめげてはダメ。

お前が日本語喋れないから英語喋ってあげてるんだよ!

くらいの上から目線でいいと思う。

言葉はただ単にコミュニケーションのツールであって、重要なのは中身。

喋ってる段階で劣等感を感じては、何も対等には進まない。

なので、英語を喋らないといけない環境に飛び込むことは決して難しいわけじゃない。



それを乗り越えたら、「あー、英語喋れてよかったな」って思えるのかなー。






なんて。

また長文になってしまいましたが、この辺で寝るとします。






ぬま~りお