2014年3月22日土曜日

英語が出来る国・苦手な国・必要ない国


どうも、ぬま~りおです。

かなり不定期投稿になっておりますが、深夜にムショウに書きたくなった内容が

あったので書いてみますです。






「日本人は英語が苦手」



よく言われるこの言葉は、半分当たっているようで、半分ハズれている気がする。






言語学の観点などでは、やれ英語と同じゲルマン言語群に属する言語話者の方が、

使ってる文字、近いアクセント、語彙などの観点から習得が早いだとか、

その言語群から遠い言語話者には不利だとか、なんてこともあると思う。



確かに、ゲルマン言語群ではないラテン言語群でさえ英語に近い言葉が多い。

例えば、英語の「interesting」という単語。興味深い、面白いという意味。

これが各言語になると、

ドイツ語 → interessant

オランダ語 → interesant

イタリア語 → interessante

スペイン語 → interesante

ほぼ変わらないし、発音も大した違いがない。意味も同じ。

まさに興味深い。



日常生活でよく使われる挨拶や身の回りの名詞は言語によって大きく違うけど、

長い構成の単語、学術的な単語などは、共通なまま変化が無い。

アルファベットも同じなので、読解力も欧州言語話者の方がアドバンテージがある。



それに比べて、英語から一番遠い言語に当たるといわれているのが、

アラブ語、韓国語、日本語、なんだそうだ。

「だから、仕方ないよ、日本人にとって英語は大きな壁だ」

と、そう言われてしまえばそうかもしれない。



けど、日本人が英語に壁を作る要因はもうひとつある。

それは「必要ない」と思っているからである。

一昨年、南米に旅行したときにそれを感じたエピソードがある。






南米といえば、ブラジルを除く全ての国ではスペイン語が母国語。

スペイン語が全く喋れないので、やっぱり英語でやりくりしたわけですが、

ここで大きな差を感じたのです。



最初に行った国、ペルー。

首都・リマの空港を降りてみると、年代物の車が排気ガスを撒き散らしながら、

バスも箱乗り状態で、まるで古き時代の日本とも言えるような、まだまだ後進国、

いや発展途上である姿がうかがえる。

となると、自国の経済力を発展させるためには外貨の力が必要で、

観光客は大きな財源になる。なので、つたないながらも英語で話しかけてくる

ペルー人は多く、レストランに行っても、英語とジェスチャーでなんとかやりくりできる。

みんな温かい人が多くて、旅行者からすると安心する。

もちろん、経済的に貧困層もいるはずで、治安がいいとは言い切れないが。



次に行った国、チリ。

地図を見てもペルーと隣り合った国で、同じ雰囲気かと思いきやとんでもない。

首都・サンチアゴの空港を出ると、キレイな空港玄関に整った駐車場施設、

高速道路も整備され、都心に入ると高層ビルが立ち並ぶ。かなりの都会である。

道行く人の身なりもキレイで、ブランド店や有名チェーン店もよく見かける。

しかし、レストランや駅では、英語が全く通じないのである。簡単な単語ですら。

というのも、しっかりとした経済力が自国で補えるため、英語が喋れることが

仕事に直結せずに済む環境がある、ということだ。



同じ南米、スペイン語圏、隣り合ったペルーとチリではこうも英語に対する姿勢が

違うんだと感じた旅行だった。






これを日本に置き換えてはどうだろうか。






日本は第二次大戦の敗戦後、復興に向けて国民が尽力した。

その中でも教育という分野もしっかりと地盤を固めたことで、良い人材を育て、

経済力を高めることに成功したわけで、そのためにはこれまでになかった

高等教育を欧米から広く集め、それを日本語に翻訳して現場で使用した。

今では、殆どの学術書が日本語で書かれているため、英語を学ばずしても

修士課程を終えることが出来るようになった。



これはスゴイことで、まだまだ発展途上の国では、あるレベル以上の学問に

進もうとするなら、英語が読み書き出来ることが必須であるため、

いやおうなしに英語に触れなければいけない。

自国の言語で教育が受けられるのは幸せはことであって、これこそ先代が

後世に残した財産だと思う。

でも、それが故に、英語習得が必要ではない環境にもなったわけで。





なので、

日本人は英語が苦手

なのではなく、

日本人は英語が必要ではない

ということなんじゃないだろか、と。






小学校で英語の授業を必須科目にするとか、昨今のニュースで伝え聞くけども、

日本語の地盤が固まる小学生時分に日本語教育をおろそかにするのは私は賛成しない。

言葉は生き物だから、時代によって言葉も変わっていくものだと思うけども、

ご先祖が残した日本語の文化を、そんなに簡単に弱めてしまうのはいかがなものか、と。



それよりも、中学以降でもいいので「英語が喋れないと困る」環境をいかに作るか、

というのが一番効果的なような気がする。

「英語でなんとかしてやろう」「どう伝えればいいんだろう」「何とかしなきゃ」

という経験が、英語力を伸ばす一番の教材だと思う。



イギリスに住み始めた当初、ホストファミリーと住んで、日本人大家のフラットに住んで、

普段の生活でいっぱいに壁にぶち当たったけども、自分で家を借りた時に当たった壁は

それまでよりも巨大で、かなり自分の英語力を鍛えたと思っている。

電話線を引いたり、インターネットを引いたり、ガスが出ない、水道代の交渉、

大家への補修の依頼など、これを今自分がしないと生活がままならない、といった

環境があると、もう当たっていくしかない。誰かに頼めるわけでもない。

そうなると、どうやって説明したら納得してくれるのか、頭をフル回転させながら

その困難を乗り越えようと英語を搾り出す。それが英語力を鍛える結果になったと思う。



因みに、その環境にあった真っ只中、日本に一時帰国して歯医者の予約をした日、

朝起きてすぐベッドの中でしばらく「さて、英語でなんて説明するかな」って

頭の中で考えたこともあって、日本語でOKだと気付くのにちょっと時間がかかった。

それくらい、英語で何とかしてやろう、な環境に居たってことなんだろうかな、と。



なので、

「英語が苦手な言語に生まれた」

と、勝手に嘆くより

英語が必要な環境を探そう

という方向に向かえば、自然と英語力が育まれるのではないのかな。






あと、英語でしくじった時や相手に理解されなかった時でもめげてはダメ。

お前が日本語喋れないから英語喋ってあげてるんだよ!

くらいの上から目線でいいと思う。

言葉はただ単にコミュニケーションのツールであって、重要なのは中身。

喋ってる段階で劣等感を感じては、何も対等には進まない。

なので、英語を喋らないといけない環境に飛び込むことは決して難しいわけじゃない。



それを乗り越えたら、「あー、英語喋れてよかったな」って思えるのかなー。






なんて。

また長文になってしまいましたが、この辺で寝るとします。






ぬま~りお

2014年3月14日金曜日

ガイジン


日本のメディアを騒がせている、浦和レッズのサポーターが掲げた横断幕について、

ちょっと独り言をボヤかせてもらおうかな。



今シーズンJリーグのホーム開幕戦、浦和レッズのスタジアムの観客席入り口付近に

JAPANESE ONLY

という横断幕を掲げたことで、人種差別ではないかと物議をかもしている件、

かなり周知のニュースで、イギリスに居る私の目にも留まったわけで。

イギリス国内のスポーツ紙やニュースでは特に取り上げてはないので、

盛り上がっているのは日本国内だけなのかな、と思っているけども。



今日読んだ記事によると、横断幕を掲げた熱狂的なサポーターたち曰く、

ゴール裏は聖地で、自分たち以外には入って欲しくない

最近は海外からの観光客が来るので統制が取れないのが嫌だった

とのことらしい。

なので「日本人のみ」→「外国人お断り」とのアピールだったみたいで。



これって、実に身勝手な理由で、人種差別の最たるものじゃないのかな。



外国人観光客が来たところで、「自分たちのチームを海外の人が応援している」

という嬉しさにはならず、まるで異物が入ったのを排斥するような考え。

その外国人観光客だってお金を払ってスタジアムにはいっているわけで。

じゃあ、日本人がイギリスのプレミアリーグを見たい、っていって高いお金を出して

スタジアムに着いたら「あ、イギリス人じゃないからダメ」って言われたとしたら、

これを人種差別以外の何と捉えますか?



日本のサッカー界が盛り上がるのは大いに結構で、リーグ開始から20年を超え、

Jリーグ百年構想を目指して、地元のファンを獲得・拡大し、選手もそれに応える。

特に浦和のように、リーグ発足当初から熱烈なサポーターが居るクラブは貴重で、

ダメな試合をした選手に生ぬるい拍手を送るより、罵声を浴びせて鼓舞するくらいの

サッカーへの熱い気持ちを持つことには大賛成である。



けど、「クラブ愛」みたいなものが先行し、「応援の統制を取らなければ負ける」

なんて一方的な方向に走ってしまうのは、それはサッカーが好きなんじゃなくて、

「そのクラブを愛している自分が好き」の、自己満足になっちゃわないか?

そのためには、外国人みたいな存在が疎ましい、だから日本人だけに限る、

なんて良からぬ方向に駆り立てたりしたんじゃないだろうか?



浦和レッズは、この事件に対しての処罰を明確にした。

横断幕を掲げたサポーターの無期限スタジアム立ち入り禁止、無観客試合など。

世界のサッカー界では常識なレベルのペナルティーではあるが、

それを受け入れたのは、これもまた大きな一歩のような気がする。



ただ、ここで考えるのは、こういった事件は浦和だけで起こりえるのか。



こぞって「ほれみろ、浦和サポーターは」と揶揄するのはお門違いで、

どのクラブでも起こりえる事件だったのではないだろうか。

普段は周りの目や世間体を気にして、他の人に迷惑をかけないような教育を受けてきた

日本人は、ひとたびスイッチが入ると、ひとつのことに没頭し、集団になると

それこそ「カラスは白い」と誰かが言えば、そうかもしれない!と信じかねない、

そんな国民性を持つ人であれば、「外国人が居るとダメになる」なんて意見に流され、

同じような事件を起こしてしまわないだろうか。



そもそも、日本では「外国人」に対する距離感も、まだ遠いままのような気がする。



外国人が都内で部屋を借りることの難しさは日本人には全く分からない。

日本生まれ・日本語が母国語の在日の人ですら貸してくれない物件もまだまだある。

「騒ぐから」という一方的な偏見で外国人の入店を断る飲み屋だって存在する。

家賃滞納、騒音、ルール違反などをする日本人だってゴマンといるにも関わらず。

要は、「外国人」に対する敷居の高さは、戦後から大して変わっていない。



私は特に、「ガイジン」という言葉が嫌いだ。



「外国人」は、外国から来た人、英語で言えばForeignerなのに対して、

「外人」って、外の人、自分と同じ枠じゃないところの人、という意味合いを感じる。

英語で言うところ、Alienだろうか。エイリアン、異星人みたいだ。

もちろん、ただただ「外国人」を略しただけだともいえるけど、響きは良くない。

なんなら「内人」って単語は無いじゃないか、とも思う。



国際化社会、英語教育云々なんて言われながらも、普段の生活で外国人と接点のない

日本人が多いのも事実。鎖国、とは言わないけど、外国人が居ない生活が

普通である環境なのだから、仕方がない。

イギリスに住み始めた当初、私は一時帰国するたびに、この辺りが不思議だった。

なんで日本にはこんなにも日本人しかいないのか。

でも、イギリスの永住権をとるためのペーパー試験を勉強してたときに気が付いた。



イギリスは、第二次世界大戦後、戦勝国にも関わらず疲弊しきっていた。

それまで、大航海時代を制し、大英帝国を築き、貿易ではポンドが世界通貨だった

あの頃の経済力は衰退し、ドイツ軍の攻撃で焦土と化したイギリスを立て直すために

政府が取った施策とは、世界中にある植民地から大量の移民を受け入れ、

復興のための労働力に変えることだった。

インドから、アフリカから、カリブ海の国々から。

これにより、イギリスは復興を遂げるも、すでに世界の経済はアメリカに渡っていた。

その間、イギリスに流入した移民たちは、そこで2世、3世となり、

色んなルーツ、肌の色、文化を持った人たちが「イギリス人」になっていった。

確かに現在でも田舎町に行けば白人社会のような環境もあるが、ことさらロンドンは

色んな人種で溢れ返っているため、「人種差別」への敏感さは並大抵ではない。



一方、日本は戦後、アメリカがGHQを作り、アメリカによる統制、民主主義の下、

憲法が改められ、日本人の手によって、日本という国を再建していった。

もちろん、戦時中に韓国や中国から日本に連れてこられた人たちも、その労働力として

含まれてはいるが、政府が移民を斡旋するようなことはしなかった。

世界に誇れる忍耐・不屈の精神で、戦後復興、経済成長と、目覚しい発展を遂げ、

いつの間にか世界の経済に日本あり、まで上り詰めた。

教育にも力が注がれ、識字率は実に100%とも言えるほどで、

あらゆる高等教育、専門書などは日本語に訳され、日本で生まれた人は

不自由なく日本語で生活し、日本語で仕事ができ、日本語で老後も暮らす。

日本人だけの環境であることで、何も違和感なく生活している。



だから、ガラパゴスと言われようと、日本の独自文化、徹底したサービスなど、

世界に誇れるものも生まれた。けどその一方、外国人を受け入れる環境は無い。

だから、外国人に対する距離感は縮まることはない。



先日、外国人労働者の受け入れを拡大するような政策が発表されたそうで、

もしこれが可決され、労働ビザ発行の簡易化、移民の受け入れなどが増えると、

より多くの外国人が日本に来る可能性がある。(賛否あるし、私は反対だが)

これは、被災地の復興など肉体労働者が圧倒的に不足していることが理由らしく、

というのも、汗水たらして手を汚すような仕事を、日本人が引き受けなくなった、

というのが原因らしいのだが、それこそイギリスの戦後復興とイメージが重なる。

デスクワークしかしないイギリス人の代わりに、ロンドンの道路を舗装したのは

アフリカから来た労働力だったわけだし。



話を戻すと、そういった外国人との生活がより増えていく中で、

今回の横断幕みたいな人種差別な行為は、日本人の品性を下げることになる。

みんなの頭を変えていかなければいけない時期なのではないかな。

人種差別って、簡単に起こるものだと思う。口にしたり、態度に出たり。

言葉や文化や肌の色が違っても、みんな生まれたては赤ちゃんで、

お父さんもお母さんもいるし、美味しいもの食べたいし、幸せになりたいと思ってる。

誰もが同じ。それを享受して、リスペクトしていかないといけない。



2020年には東京でスポーツの祭典が催される。

そんな時に、今回のような横断幕が出ないことを祈るばかりです。



なんて。



独り言がそうとう長くなってしまいましたが、この辺りで寝るとしますです。






ぬま~りお

2014年3月10日月曜日

イギリスで車を運転してみよう <車購入・運転編>


どうも、ぬま~りおです。



なんだか仕事で遅くなるわ、週末はまた週末で予定詰まってるわで、

なかなかブログに向かう時間がありませぬ。。。

ですが、「イギリスで車を運転してみよう」の後編、書きますー。






<車を買おう!>



イギリスでの車の購入は、、、

非常に簡単!!!



日本では、最寄の警察署に届けを出して車庫証明を作ってもらったり、

陸運局に行って名義変更したり、ナンバープレートの登録したりと、

ひたすら時間がかかりますが、こちらはスパーンと買えます。



と、その前に、車の駐車ですが、一軒家で駐車場を持っている人ならいいですが、

そうでない人でも、ストリートパーキングというのがあります。

その地域に住んでいる人であれば、その地区の市役所みたいなところに行って、

公道の決められたエリア内であればどこでも駐車してよし、というのをもらえます。

地域によって値段はマチマチですが、年間100ポンド未満だと思ってください。

100ポンドって、今の日本円で17,000円くらい。年間の駐車場代が。

ちなみにうちの地域はタダです!駐車場代がタダ!なんとも優しい!!!

その代わり、公道に停めるだけあって、車上荒らしに遭う確率は当然高くなるので、

保険料が若干高くなります。



さて、車の購入ですが、日本と同じようにディーラーのお店に行って、

お目当ての車を見つけるもよし、中古車販売(英語では "Second hand")で

買ってもよし。もちろん、個人間での売買も簡単。



なぜなら、、、


車のオーナーになると、↑こういった書類がもらえます。

これをRegistry Certificate、通称 Log Bookと呼ぶのですが、

いくつか項目がある中で「オーナー権を譲渡する」といった箇所があり、

車を他人に譲渡したいときは、その項目に新オーナーの情報を記入して、

DVLAに郵送すれば、はい、終わり。

数週間で、新オーナーのもとには、新オーナー名義のLog Bookが届きます。

めっちゃ楽!そして手数料も無料!



ということで、こちらでの車の購入は至って簡単なのであります。



で、日本の「自賠責保険」や「車検証」的なものも存在しますが、

日本と違って、保険は、いわゆる個人の賠償保険さえ加入していればOK。

最近ではインターネットでササっと登録できるので、保険はOK。

Comprehensiveという保険であれば、対人・対物と両方カバーするのでおススメ。



車検証も、通常は残った状態で買えるはずですが、万が一切れてる場合は、

お近くの車の修理工場やらに行って「MOTを受けたい」と言えばOKです。

MOTとは、イギリスで言うところの車検。年に一回受けなければいけません。

その代わり、日本と違ってかなり簡易的なチェックだけで済むので、

料金は50ポンド程度、8,500円くらいなので、財布にも優しい。



あと、イギリスには「道路税」というのがあり、これが無いと捕まります。

Road Taxと言うんですが、年間で120ポンドくらい。

支払いが終わると、Tax Discと呼ばれるものが届きます。



なんだか日本の車検証みたいな感じですが、これを車のフロントガラス裏側に

しっかりと貼っておかないと、本気で警察に捕まります。



経費や手続きに関してはこんなもんでしょうか。

日本に比べると案外簡単で、しかもお安い。維持費もそこそこかかりますが、

駐車場代が圧倒的に安く抑えられるので、東京都内で買うより全然余裕です。






<運転してみよう!>



さて、ようやく運転です!



日本人には嬉しいことに、左側通行なので、右折も左折も全く同じです。

強いて言えば、日本では区画整理で道路の拡張が多く行われていますが、

古い建物がそのまま残るヨーロッパでは、狭い道が多いです。

そこそこ交通量の多い幹線道路でも、片側2車線とかザラ。

それこそ、ストリートパーキングで両側に駐車が並ぶ住宅街は、

ほぼ対面で1車線分くらいしかスペースが無いので、慎重に運転すべし。



標識は日本と大差無いか、初めて見るやつでも推測が簡単なものが多いので、

日本で免許取った人であれば、あまり難しくは無いはずです。

スピード表示はマイルです。スピードメーターはマイルとキロで書いてあるので、

十分注意しながら運転してください。

イギリスは無人速度計、いわゆるオービスの数がハンパありません。

ロンドン市内では、数分おきにカメラがあるので、気を抜くと即違反です。



と、基本的に日本と同じ、ってことですが、唯一、日本人ドライバーの

障壁になっているのが、、、



ラウンドアバウト
(Round About)



交差点がこんな感じになっているやつです。


信号が不要で、交差点の交通整理が簡単なので、特に地方に行くと増えます。



さぁ、困った。

日本の教習所ではこれは教えてくれません。だって、無いんだもの。



では、どうやって抜けるか。

こんな解説図を見つけたので紹介します。



左側通行なので、まず進入時には右のウィンカーを出しながら先頭まで来ます。

でも右に曲がったりしないでくださいね。

基本的にラウンドアバウトの中は時計回りです。(右側通行の国は反時計回り)

次に、自分から見て右側から来る車が無いかどうかを確認します。

もし来ていたら、そちらが優先されるので、ラウンドアバウトへ進入しちゃダメ。

常に、自分の右側からの車が優先されます。

右側からの車が来なければ、おもむろにラウンドアバウトへ進入、

ぐるーっと時計回りに進めます。

一番左車線でラウンドアバウトに進入する車は、交差点上からみて左か真っ直ぐ、

右側車線で進入する車は、交差点上から見て右に抜ける、というのがルール。

で、ラウンドアバウトを抜けるときには左のウィンカーを点滅させながら出る。



と、こういう仕組みです。



最初のうちは、あれー、どうするんだっけかー、って混乱しがちですが、

結構慣れると大したことありません。

重要なのは、右側から来る車が優先である、ってこと。

それさえ守れば、ウィンカーを出すタイミングとかはあまり気にしないでもいいです。



実は、信号機ありの交差点と比べると、信号機なしで無人にもかかわらず、

ラウンドアバウトの方が事故発生率が少ないそうです。

日本も導入したほうがいいのに。。。って、そんな土地が無いのかな。



あと、バスの路線にはバスレーンというのがあります。

これは日本も同じなのですが、こちらはバスが混雑する特定の時間内に

バスレーンを走行すると、しれーっと交通違反になりますのでご注意ください。





<交通違反に関して>



日本でも交通違反は結構厳しく取られるし、文句言っても通じないですが、

イギリスもかなり容赦ないです。特にスピード違反。

上記でも触れたスピードカメラ、かなり敏感で、10マイルオーバーなんて

絶対に撮られます。変なところだけ高性能。さすが大英帝国。



違反をすると、警察からシビアな内容をちらつかせた仰々しいレターが届きます。

おめー、無視すっとマジで逮捕しに行くし、罰金も1000ポンドとかになるし

みたいな、オラオラな感じの内容でマジでビビリます。

で、初犯の場合は、もし講習を受けにきたら罰点は帳消し、罰金だけでよし、

ということも書いてあったりします。



ちなみに、たいがいのスピード違反は2点かな。

6点減点で免停、12点だか15点だかで免許取り消し。日本と同じかな。

あ、駐車違反は、この国では罰点対象ではありませんが、

違反金がなかなか痛いので、やっぱり避けたほうがいいでしょう。






<その他、運転の注意点>



日本と違って、高速道路は無料です。Highwayではなく、Motorwayといいます。

なので、いつの間にか、しれーっと高速道路になっていることもあってびっくりします。

なにが困るかって、もし道を間違えると、かなり先のインターまで出れません。

日本だとお金を払って乗るので、しっかりと気を払いますが、こちらでは

そんなことないので、より注意が必要です。



ロンドン市内では名物の二階建てバスが縦横無尽に走っています。

利用する側なら気にしないのですが、乗用車で後ろにつくと結構危険です。

信号は見えないは、乗客が降りてすぐ道路渡ろうとしてたりするわで、

注意しながらバスの後ろを走りましょう。



あと、歩行者は横断歩道以外でもガンガン渡ってきます。

失礼な表現ですが、真っ暗な夜道に、黒人さんが全身黒の服で横断してくると、

本気で轢きそうになります。当然、事故になったら車が負けます。

なので、夜間の走行は特に注意要です。




ということで、色んなこと書いてきましたが、これであなたもイギリスで運転しちゃおう!

フェリーに乗ってフランスにもいけるし、コッツウォルズなどの田舎街になると

車移動が本当に楽なので、是非、トライしてみてください。






さて、次の「イギリスで○○してみよう」のトピックは、以下のうちどれかにします。

備忘録としてリストアップしておきますー。


・「イギリスでサッカーを見よう」

・「イギリスのブックメーカーでベットしてみよう」

・「イギリスで家を買おう」


うーん。どれにするべか。

その時に気が向いたのにしますです。






ぬま~りお

2014年3月3日月曜日

イギリスで車を運転してみよう <免許証切り替え編>


ご無沙汰しております。ぬま~りおです。

色々とバタバタしておりまして、なかなかブログに向かえないまま3月を迎えました。

早いもんで、今月の終わりにはもう夏時間が始まりますね。



さて、兼ねてより温めてきたブログのトピックとして、

「イギリスで○○してみよう」

といったものを紹介してみようかなーって思っていまして。

こちらで住んでいる人には普通のことかもしれませんが、

日本に住んでいる人からは、へー、ってこともあるかなー、と。



で、第一弾のトピックとして、「イギリスで車を運転してみよう」にしてみました。

最終的には運転だけじゃなくて、車の購入も含めて紹介しようと思いますが、

まずは、やっぱり免許取得から。






<免許を取ろう!>



1年未満の短期滞在であれば、国際免許証でも問題ありません。

日本で免許を取得している人であれば、日本の近所の免許センターで

国際免許証を即日発行してくれます。ジュネーブ条約を結んだ国であれば

とこでも運転できますが、有効期限は1年なので、長期滞在者には不向きかな。

でも、イギリスの免許を取ってもアメリカ大陸に旅行行ったときには使えないから、

そういったときは有効ですので、別途、持っててもいいかもしれません。

一昨年、これを持ってなくて、イースター島でレンタカー出来なかったのが悔しかった。



さて、イギリスでの免許証の取得、というか、免許証の切り替えに関してですが、

切り替える元の免許に関して、イギリスの交通法では、前提となる条件があります。

① イギリスが認める一定レベル以上の免許制度のある国で発行された免許であること

② 二種類以上の運転免許証をイギリス国内で保持してはいけない

ということです。



日本政府は、イギリスとの国交の中で、①はクリアしているとみなされています。

恐らく、お金さえ払えばちゃんと技術や知識を習得しないでも取得できてしまう

規制の緩い国で取得してイギリスに来て切り替えしちゃうのを防ぐためだと思います。

アメリカでは州によっても規制が大きく違うみたいですしね。



で、②に関してですが、本来なら、イギリスの運転免許証を発行してもらった時点で

日本の免許証は破棄しなければいけないそうですが、外務省がイギリス当局と

交渉した結果、日本の免許証は日本に返還する、つまり日本大使館に返却する

という取り決めになったようで、特別に破棄されずに済みます。



ということで、日本で運転免許を取った人は、何の問題もなく切り替え可能です!

すごいっすね、日本の外交。普段、国会議員や官僚は何もしていない、

なんて思いがちですが、こういった形で、他の国では許されていない特需があると、

まんざら日本政府も頑張っているなー、って思います。海外に住んで初めて感じる。




と、前置きはこのくらいにして。



イギリス(北アイルランドを除く)では、DVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)

と呼ばれる交通局が責任を持っていて、ここで発行の手続きをするのですが、

上記の条件を満たしたドライバーですよ、という日本政府のお墨付きのレターを

日本大使館で発行してもらって、それも提出する必要があります。

要は、「この人は日本の交通法に則って運転免許証を取った人です」

といった証明書になります。この証明書が無いと切り替えできません。

細かい申請方法などは大使館のHPで紹介されています。



日本の国土交通省と照会をする必要があるせいかのか、即日発行は出来ません。

2営業日はかかりますので、大使館に2回行くか、郵送で頼むかどちらかですね。

仕事で忙しい人、遠方に住んでいる人は郵送でもいいかもしれませんが、

イギリスの郵便事情はあまり信用ならないので、私は直接2回行くのを勧めます。



で、証明書を取得したら、DVLAの「D1」という申請用紙を取得します。

最近ではネットで申請用紙をダウンロードして自分で印刷も可能みたいですが、

郵便局に行けば原紙を貰うことも出来ます。


↑こんな感じの用紙。

見開きA4サイズで両面刷りの4面に、所定の情報を書き込んで、

必要な書類とともにDVLAに提出します。

どんな書類が必要なのかも、上記、在英国日本大使館のHPに書いあります。



提出方法ですが、去年まではロンドンのウィンブルドンに免許センターの受付窓口が

あって、ここで申請出来たのですが、今は郵送での受付にのみ変更になったそうです。

でもやっぱりパスポートを郵送するのって、かなり嫌ですよね。

郵送途中の紛失の心配もありますが、とにかく時間がかかってしまうため、

例えばヨーロッパの大陸側に出張する、日本に一時帰国する、など、

国外に出る予定がある人ならなおさら困りますね。

で、そんな人のために、ウェールズにあるスワンジー事務所で特別に受け付けて

くれるようになったみたいです。ロンドンから片道3時間以上のところですが。。。




免許証の発行には2週間くらいかかります。なので、窓口申請しても

結局は免許証自体は郵送で届きます。

(窓口ならパスポートはすぐに返却してくれます)



届くが以下の二つ。

・Driving Licence

・ Counterpart Driving Licence

クレジットカードと同じ大きさの免許証カードと、A4くらいの大きさの紙。

実は、イギリスで一番重要なライセンスは紙の方で、カードの方は携帯用なだけです。



日本だと、運転免許証はカードだけで発行されて、これを携帯しないで運転すると

免許不携帯で違反になりますが、イギリスではこのCounterpartと呼ばれる方が重要で、

紛失などで不携帯のまま運転してももOKみたいです。(と、イギリス人が言っていた・・・)



ちなみに、カードの方は10年毎に更新が必要みたいですが、Counterpartはそのまま。

有効期限は50年とか書いてあるので、だいぶ先だなー、おい、って思います。

交通違反をしたときには、Counterpartとカードの両方を警察に送付し、

両方とも戻ってきたら、Counterpartの罰則履歴欄に手書きで色々と書かれます。

確か、日本では免許更新のタイミングで罰点は消えたかと思いますが、

こっちは更新までだいぶ時間があるので、最後の違反から4年でクリアされたはず。

特定の罰点を超えると免停です。ま、これは日本と同じ。



イギリスで発行されたこの免許は、「UK」と書かれたEUのマークが入っています。

つまり、EU圏内であれば、この免許証があればどこでも運転できます。これはイイ!

なので、一度発行してもらえば、半永久的にヨーロッパのどこでも運転可能です。

日本の免許証は、後日、大使館に届くので、それを取りに行くか郵送してもらえたら

ちゃんと受け取ることが出来ます。



これで免許取得の手続き、無事完了です。






ということで、次のブログ更新では、車の購入と運転に関して書きますですー。



ぬま~りお