2014年6月9日月曜日

イギリスで家を買ってみよう - その3 「準備編・銀行選び」


どうも、ぬま~りおです。



さて、今回は銀行選び編です。

日本でも金融商品は数多く出回っていると思いますが、ここイギリスも多い!
いわゆる都市銀行というかメガバンクと呼ばれるところだけにとどまらず、
郵便局やらなにやらって、本当にMortgageの種類が多い。

Mortgage選びを手伝ってくれるAdviserという仕事もあって、
その人に依頼すれば、かなり自分の要求に見合う商品を教えてくれます。

が、私は自分で色々と調べましたよ。そして自分で決めました!

なので、それをちょっと紹介します。



① 借り入れ上限額

各金融機関のホームページに行って、Mortgageのページを見ると
借り入れできるローンの限度額を計算することが出来ます。
これは金融機関によって幅があるので、予め調べておくのがいいでしょう。

ここでは、自分の収入、家の値段、用意できる頭金などの項目を入力し、
いくらまでなら貸し出ししますよ、という値段がはじき出されます。
もし、夫婦共働きで、共同名義で借りるのであれば、上限も増えます。

買いたい商品があったとしても、まずこれをクリアできなければ借りれません。
大きい銀行であれば貸し出し上限も若干多く、小さければ若干少ないです。



② Capital RepaymentかInterest Only

Mortgageを借りる場合、特に初めての家を購入する場合(First Time Buyer)は、
最初の数年は、その殆どを利子で持っていかれてしまいます。
銀行としても、貸してすぐ売られてしまっては利益になりませんのでね。

で、商品の中で、「利子だけ支払う」という選択肢もあります。
要は、借りた元本が全く減らないで利子だけ支払い続ける、ということ。
これがInterest Onlyで、利子と元本返済がCapital Repayment。

ロンドンでは家の価格が徐々に高くなってきているので、利子だけ払って、
数年後には売ってしまおうという人も少なくありません。
ですが、しばらく根を張って住みたい人は、元本が減らないと困りますよね。



③ Fixed RateかTracker Rate

次に、ローンの支払いに関して、固定制のFixedか、変動性のTrackerまたは
Variableという種類があります。

Mortgageでは、仮に30年ローンを組んだとしても、最初は数年分の契約になります。
これも商品によってマチマチですが、2年から最長でも5年。
そのあと、Re-mortgageと言う形で、同じ金融機関で更新するか、
より割りのいい他の金融機関に乗り換えることも可能です。

その最初の数年間、支払いを固定で組むか変動で組むか。

Trackerは、イングランド銀行が定めた金利の上げ下げによって変動するため、
うまくいけば少ない支払いで済むけど、多く支払う可能性もあります。
Fixedであれば、利子が若干変動しても、支払う額は一定です。



まだこれ以外にも細かな商品項目はありますが、どの金融機関も必ずこの3つが
出てきます。しっかりと調べて、どの金融機関が自分の支払い能力に合って、
どれだけの期間住むつもりか、などのニーズと照らし合わせて、自分にあったものを
選ばなければいけません。

ちなみに、私の場合は、自分だけの支払いでは家の値段には届かなかったので、
仕事をしている嫁と共同名義にして借り入れ上限を上げ、利子だけは嫌だったので、
Capital Repaymentで、変動性にリスクを感じたのでFixed Rateで2年にしました。
2年後には、またFixedにするかTrackerにするかを決められます。



また、月々の支払い額や利子は、当然借り入れ金額、用意できる頭金によって、
かなり差が出てきます。

例えば、20万ポンドの家を買い、Capital Repaymentで25年ローンを組むとします。

頭金を5万ポンド、つまり家の価格の25%を入れるとすると、
月々の支払い額が900ポンド、うち利子が350ポンドだとします。

ここで、頭金を2万ポンド、つまり家の価格の10%だけ入れるとします。
すると、月々の支払い額が1,100ポンド、うち利子が450ポンドになったりします。

要は、頭金が少なくてリスクの高い貸し出しには、それなりに回収を
しなければいかんのです。銀行としては。

ここが、頭金をより多くかき集めたくなる重要なポイントなのです。



もし、ここがいいなー、でもどうなんだろう、実際は、って思ったら、
その金融機関に電話して、アドバイザーと話をするのがいいかもしれません。
相談の時点ではまだ契約でも何でもありません。なので気軽にアポとって、
自分の収入や状況を説明して、ベストな商品を聞いてみるのもいいです。

私も、事前にネットで調べて比較して、3社に絞ってから聞きに行きました。
ネットに書いてある情報そのままを説明されることも多いですが、
結構、親身になって聞いてくれる人が多いです。ま、向こうは営業ですんでね。

ちなみに私は、結局自分のメインバンクを選びました。
たまたま自分のニーズにあった商品があったという点と、頭金を入れるにあたって
送金の手続きなんかも不要だったので、そこに決めてしまいました。



ということで、重要な銀行選びが終わりました。
家の目星もつきました。支払いに関するメドも立ちました。
じゃあ次は、実際に手続きに入りましょう!

なので、次の日記では、購入手続き編にしたいと思います。